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私と謎解きの出合い

間違いなくフジテレビ『脳内エステ IQサプリ』との出合いがキッカケです。食卓で家族であーだこーだ言いながら見るあの番組が好きでした。知識のない小学生の私でも大人と対等に意見交換できる、あの謎解きの時間が大好きでした。

でも、静岡には謎解きに関する施設なんてものは、当時何もなかったんです。「零狐春（ぜろきつねはる）」というサイトに落ちている高難度謎解きにチャレンジしてみたり、逆にネットで拙いながらも謎解き問題を出題してみたり試行錯誤の日々でした。

私が高校2年生になったタイミングで、なんと静岡に「たぬき探偵ジェリー」という謎解きカフェができて、受験そっちのけで通いつめました。

さらにフラッと立ち寄った早稲田祭にて、「早稲田大学謎解き企画algo」という謎解きサークルとの出合いがありました。学生が作った60分制限のリアル謎解き公演…どんな感じだろうかと行ってみましたが、コテンパンにされました（笑）。

手も足も出ませんでした。でも、だからこそ、私に足りない何かを教えてくれる予感がして、ここに入りたいと強く思いました。今思えば、早稲田大学を第一志望にしたキッカケは完全に「謎解き」でしたね。

学生時代

2017年、気合いで無事早稲田大学に受かり、3年生になる頃にはなんと憧れのalgoの代表に抜擢（ばってき）されました。

また、とある方の勧めで「東京大学謎解き制作集団AnotherVision」がインカレサークルだということも知り入団。先輩である松丸亮吾さんの活躍もあり、テレビ番組制作やアニメIPコラボ謎制作など、学生ながらに本当に多くのことを経験させてもらいました。

そうこうしているうちに謎解きの制作依頼が私個人にも来るようになり、気がついたら「職業:謎解きクリエイター」になっていました。一応、教師を目指すつもりで教員免許まで取得していたので、この進路には両親も驚いていました（笑）。

そして現在

今、フリーランスの謎解きクリエイターとして活動していますが、この選択をして心から良かったと思っています。フリーランスならではの苦しさももちろんありますが、自分の行動次第でいろいろなプロジェクトに関わることができる点においてやりがいを感じます。また、“縁”というものを強く感じる瞬間が多くなりました。

特に、昔はネット越しに見ていた憧れの作家さんとタッグを組んで企画を進行していることや、大好きな『週刊少年ジャンプ』の謎解き企画に多く関われていることは、今でも夢じゃないかと思っています（笑）。

私は、今の私を99％形作っている「謎解き」と出合えたことを幸福だと思っています。だからこそ、この奥深さを、面白さを、これからも多くの人に伝えていきたい。そして国規模の謎解きイベントを仕掛けて、日本中を驚きと感動の渦に巻き込むのが私の夢です！