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2023年10月掲載

「おもてなし」の気持ちを込めた食空間

山本 侑貴子さん/食空間プロデューサー

山本 侑貴子さん/食空間プロデューサー
株式会社ダイニングアンドスタイル代表。1999年、テーブルコーディネートの楽しさを伝えるサロン「dining&style」をスタート。食器ブランドのイベントディスプレイやスタイリングを多数手がける。ホテルやレストラン、JALの国際線ラウンジのテーブルウエアの監修のほか、TVや雑誌などのスタイリングを担当。著書に『おもてなしの教科書』(ワニブックス)など。 https://diningandstyle.com/

食空間プロデュースの仕事を始めたきっかけ

結婚を機に勤めていた証券会社を退職し、翌年には子どもが生まれました。子連れで外食するのが難しかった頃、ママ友たちを自宅に招いてほぼ毎日手料理を振る舞っていました。せっかくなので料理だけでなく季節に合わせてテーブルコーディネートをして楽しみました。

歳時記や記念日を常に大切にし、「おもてなし」好きだった母の姿を小さい頃から見て育ってきたので、無理せず自然に楽しんで続けていましたが、そのうち周りの人々から「教えてほしい」というリクエストをいただくようになり、思い切って「テーブルコーディネート」の楽しさを伝えるサロンを開きました。

そこから少しずつ仕事が広がっていきました。現在、展示会の設営や、ホテルやレストランの器の監修、テレビや雑誌などのスタイリング、ワインに合うレシピの提案などさまざまな仕事をさせていただいていますが、私にとっての原点は家での「おもてなし」なのです。

食空間を提案する上でのポイント

食空間をプロデュースする仕事は、テーブルウエア、料理、合わせる飲み物、フラワー、空間など、日常生活全てに関わってきますので、仕事との境目があまりなく、ライフスタイルそのものと言っても良いかもしれません。

食空間を提案する上で心がけていることは、そこに集う人々がリラックスして喜んでくれている姿を想像しながら、どこか華がありワクワクするような躍動感がある演出をすることです。

具体的には、まずはテーマを決めて、次に使用する色合いを決めます。そして、素材の組み合わせなど、さまざまなディテールを決めて、最後に全体のバランスを見て調整します。

食空間の演出

今年の5月に開催されたG7広島サミットにて、ワーキング・ディナーのコーディネートの仕事に携わりました。各国の首脳を「おもてなし」する機会をいただき、政治においても「食卓外交」が果たす重要な役割を改めて感じました。国のトップでも私たちと同じ人間ですから「おもてなし」の気持ちは通じるはずです。幸せな食空間(食卓)が、世界を平和にすると私は本気で信じています。

食空間の演出は敷居が高いと思われがちですが、完璧を求めなければ意外と簡単なものです。忙しくて食事を作ることすらも大変だと感じる方は、買ってきた総菜でも良いので、お気に入りの器に盛り付けて、花を一輪だけでも食卓に飾ってみると普段との違いがわかるはずです。いつもの料理や総菜が、ごちそうに見えて、よりおいしく感じられるから不思議です。

新たな試み

今年に入って、白いテーブルクロスに墨でさまざまな絵を描くことを新たに試み、コーディネートを楽しんでいます。いずれ、商品化するのが夢です。前衛書道も始めました。

これからも常に新しいことに楽しみながらチャレンジし、進化し続けながら、食空間を演出することの楽しさを地道に発信していきたいと思っています。

  • 自分で松の水墨画を描いてコーディネート

    自分で松の水墨画を描いてコーディネート

  • 自宅での実際のおもてなし

    自宅での実際のおもてなし

  • 展示会にて、ノリタケ食器のブースを監修した

    展示会にて、ノリタケ食器のブースを監修した

  • ワインに合わせた料理を提案する仕事も行う

    ワインに合わせた料理を提案する仕事も行う

  • G7広島サミットでコーディネートした器

    G7広島サミットでコーディネートした器

(無断転載禁ず)

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