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2023年4月掲載

オンラインで “ゲーム”の家庭教師

東 佑丞/ゲームトレーナー

東 佑丞/ゲームトレーナー
2003年、山形県生まれ。ゲームのオンライン家庭教師サービスであるゲムトレに所属。第1回高校生eスポーツ大会「STAGE:0」フォートナイト部門で6位入賞したことをきっかけに、子どもたちにオンラインでゲームを教える仕事を始める。「世界を変える30歳未満」として、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2021に選出される。 Twitterアカウント@Yusuke_Chrome

私とゲーム

物心つく前からデジタルゲームに触れていた(両親談)私は、今ではゲームの総プレー時間は3万時間を超えています。世の中には1万時間の法則(物事を極めるには1万時間の練習が必要という説)というものがあったり、司法試験の勉強時間には8000時間以上かかるともいわれています。

そんな中でここまでゲームに時間を費やしてきた私は、たまにこう言われることがあります。「その熱量を勉強やスポーツに向けることができたら良かったのに」と。もし今、私がニートでゲーム以外に脳のない大人に育ったのなら私自身もそう思ったかもしれません。しかしその能力・スキルを別の使い方で世のため生かすことができる立場にある今だからこそ、”それ“は間違いだと思えます。今でこそゲームはeスポーツとしてプロスポーツの一つとなりつつあります。それに、私自身これだけゲームに時間を費やしてきた人間が社会で評価を得られているわけですから、全てが悪とはいえないでしょう。

ゲームトレーナー

そんな私が今やっているのがゲームの家庭教師、ゲームトレーナーです。もともとはプロゲーマーを目指していましたが、全国大会出場をきっかけに世界の壁の高さを痛感し挫折→費やした時間を生かせる道を探した結果、ゲームトレーナーへと行きつきました。

ゲームトレーナー、その名の通り人にゲームを教えるトレーナーの仕事です。生徒のほとんどが小中学生で、受ける皆さんはゲームを習う目的も違います。プロゲーマーを目指し本気で腕を磨く生徒や、コミュニケーションのツールとしてプレースキル以外の能力向上を目的とする生徒もいます。私が就くゲームトレーナーは、ゲームの持つあらゆる可能性を引き上げ、伝えられるように活動しています。

”ゲーム“のイメージ

昨今、親世代にゲームの話題を出せば8割方”負“のイメージから入るでしょう。前提としてゲームには良い部分も悪い部分もあります。ひと昔前、テレビや新聞でゲーム脳という言葉が世間を騒がせました。ゲームの持つ悪い部分や印象を科学による根拠(ないともいわれている)で世に広めた言葉です。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

現在のゲームによる依存や、それと密接に関わっているとされる不登校や引きこもりといった社会問題の緩和・解決にはこれらのイメージ、そして先入観が大きな障壁になるだろうと私は考えています。

eスポーツの確立のために

私の目標は、日本におけるeスポーツという文化を一つのエンタメ・スポーツとして確立することです。そのために、親世代へゲームの良さや正しい向き合い方を考え、伝えていきたいと思っています。

  • オンラインゲームではマウス、キーボード、ヘッドセットなどを使用する

    オンラインゲームではマウス、キーボード、ヘッドセットなどを使用する

  • eスポーツ業界を引っ張っていくため、ゲームを通じてコミュニケーションの輪を広げる

    eスポーツ業界を引っ張っていくため、ゲームを通じてコミュニケーションの輪を広げる

(無断転載禁ず)

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