連載コーナー
この人に注目

2023年2月掲載

オンラインでレザークラフト教室

土平 恭栄/.URUKUSTデザイナー

土平 恭栄/.URUKUSTデザイナー
13歳でレザークラフトを始める。桑沢デザイン研究所卒業後、アパレルメーカーでバッグデザイナーとして勤務したのち、2011年.URUKUST設立。国内タンナーと協力して作ったオリジナルの皮革を使用し、革本来の強さを生かし無駄のないシンプルな構造で革製品を作る。2022年12月『ミニマルスタイルの革小物』(日本ヴォーグ社)を出版。
www.urukust.com

レザーとの出合い

子どもの頃からとにかく物作りが好きで、小学生の頃から手芸をよくやっていました。中学に入ると珍しいレザークラフトクラブというのがあり、迷わず入部したのがレザーとの出合いです。

それ以来ずっとレザークラフトが好きで、今ではブランドを立ち上げお仕事として続いています。ただ、ブランドの運営とは別に元々自分が好きなDIYとしてのレザークラフトをもっと多くの人に知って楽しんでもらいたいという気持ちがあり、2021年8月にレザークラフトに特化したウェブサイトMAKING AND THINGS BY.URUKSTを立ち上げました。

オンライン教室を始めたきっかけ

新型コロナウイルスがまん延し始めた最初の年に、非常勤講師として勤めている美術大学の授業がオンラインになりました。

私の授業では革で作品を制作することがメインなので、当初はオンラインでは不可能なのではないかと思いました。しかし他に選択肢はないので悩んだあげく、基本技術を学ぶためのカードケース作りをあらかじめビデオに撮って、それを見ながら学生に制作してもらうことにしました。

すると対面で教えていた時よりも全体的に出来栄えが良かったのです。対面授業の時は私が教室の前で実演し、それを見て各自制作するのですが、実演は一度しかやらない上に後ろの方で見ている学生は手元が見づらいため理解ができない場合もありました。しかし、ビデオの場合は手元のアップが見られる上に、何度も巻き戻して見返すことができます。それにより理解が深まり、作品の完成度が上がったのだと思います。

この経験が「オンラインでも教えられる」という自信につながりました。社会人向けの教室も8年ほど続けていますが、オンラインでも実施できれば全国にお住まいの方を対象にできると思い2022年1月よりスタートしました。

オンライン教室でのコミュニケーション

コロナ禍で自宅時間が増えたことで、自宅で趣味をする人が増えたことと、オンラインでコミュニケーションを取ることにみなさん慣れ始めていたことが追い風となり、初回から定員数の生徒さんが受講してくださり、教室を始めて約1年で累計40名ほどの生徒さんが受講しています。どの方も全く経験がないところから、大きなトートバッグが作れるまでになりました。

LINEで気軽に質問ができ、質問に対してその都度動画で解説するので、対面教室と同等のコミュニケーションが取れていると感じています。生徒さんもご自分のペースで進められるので、焦らず制作できるところが良いと言っていただいています。

これからの目標と夢

レザークラフトをより多くの人に経験してもらいたいので、ゆくゆくは海外の人にも教えたいと思っています。以前翻訳され出版した本がきっかけで、ファンになってくれた海外のレザークラフト好きな人たちとつながれたら楽しいなと思っています。そのため、絶賛英語も勉強中です。

  • オンライン教室の作品例①ハンドバッグ

    オンライン教室の作品例①ハンドバッグ

  • オンライン教室の作品例②ショルダーバッグ

    オンライン教室の作品例②ショルダーバッグ

  • オンライン教室の作品例③トートバッグ

    オンライン教室の作品例③トートバッグ

  • バッグ作りの工程はYouTube(@URUKUST)でも公開中

    バッグ作りの工程はYouTube(@URUKUST)でも公開中

(無断転載禁ず)

連載コーナー

Wendy 定期発送

110万部発行 マンション生活情報フリーペーパー

Wendyは分譲マンションを対象としたフリーペーパー(無料紙)です。
定期発送をお申込みいただくと、1年間、ご自宅のポストに毎月無料でお届けします。

定期発送のお申込み

マンション管理セミナー情報

お問い合わせ

月刊ウェンディに関すること、マンション管理に関するお問い合わせはこちらから

お問い合わせ

関連リンク

TOP