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2022年9月掲載

悩めるママ達へフランス式育児を

レロ ちひろさん/フランス式育児アドバイザー

レロ ちひろさん/フランス式育児アドバイザー
1980年生まれ、沖縄県出身。フランス人の夫と3人の娘たちと横浜市在住。第1子妊娠中に読んだフランス流子育ての本の影響を受け、夫と実践。「セルフねんね」や「長時間睡眠」等のフランス式育児のメソッドを伝えるオンラインスクールを主宰。今年7月、『フランス人の赤ちゃんは朝までひとりでぐっすり眠る』(フォレスト出版)を刊行。
https://ameblo.jp/frajapa-ikuji/

フランスと日本の育児の違い

日本の育児は、特に誰から教わることもなく、とにかく赤ちゃんが泣いたらすぐに抱っこするのが基本の、赤ちゃんが主導権を握るような「子ども中心」的な生活になってしまいやすいです。

このスタイルは、赤ちゃんの気質などに構わず、全てに対して何でもお世話をしてしまうために、時に無意識で夜中の頻回授乳や夜泣きを誘発してしまいます。これが多くのママ達が感じる「育児はつらいもの・夜泣きは今だけだから仕方がないこと」として我慢しながら日々お世話を乗りきっているのが現状です。

逆にフランスの育児は、赤ちゃんや睡眠について出産前にまずは学習をします。ある程度知識をつけた上で実際にお世話を始めるので、必要に応じて抱っこするかを大人の方で毎回検討をします。また大人が赤ちゃんを時間で管理し、赤ちゃんが自ら学習できるように環境を整えてあげるので、「大人中心」的な育児スタイルになります。この場合だと、ただお世話をするのではなくて、常に赤ちゃんの成長を学びながら、赤ちゃんに「教え育てる」ことをしていきます。

「フランス式育児」ってなに?

「フランス式育児」とは、フランスの合理的でシンプルな育児法に、私が5年間で3人の子どもを日本で育ててきた経験を組み合わせて生まれたもので、日本の住宅環境にもマッチした親子同室でも行えるオリジナルの子育てメソッドです。現在はオンラインで育児サポートを行っています。

私が伝授しているメソッドの主な内容は、赤ちゃんが早い時期から自分の力で寝つく「セルフねんね」と、それによって得られる「長時間睡眠」の2点です。赤ちゃんが寝る部屋の環境や授乳時間に気を付けたトレーニングを実践すると、寝かしつけがたった1分で、10時間睡眠を可能にします。赤ちゃんの夜泣きの改善に伴って、ママ達の睡眠不足も解消され、導入された方の成功率は90%を超えています。

「フランス式育児」を始めたきっかけ

第1子を妊娠中は、私もみんなと変わらずこれから始まる子育てに不安ばかりで毎日ネットで検索ばかりして過ごしていました。

しかしある日、1冊の本と出合い、そこから日本とフランスの育児が真逆だと知りました。衝撃を受けながらも自立した子育てにとても共感し、私もチャレンジしたいと強く思い、夫と協力してフランスから本を取り寄せて2人3脚で始めたのがきっかけです。

これからの目標と夢

私自身もフランスの育児に出合わなければ、悩みを抱きながら毎日育児をしていたと思います。私が1冊の本との出合いで子育て観が大きく変わったように、日本のママ達にも日本以外の育児法を知ってもらいたく、この度本を出版しました。この本をきっかけにフランス式育児をより多くの人に知っていただき、たくさんのママ達を育児面からサポートして、パリジェンヌのような輝く女性を増やすことが私の使命です。

また子育ては1人でするものではなく、夫婦や家族でするのが理想的だと思います。そのため今後は夫も交えながら、男性の育休普及や男性の育児環境の改善等に精力的に活動していきたいと考えています。

  • 子育てと仕事を両立

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  • 夫と3人の娘たち

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  • 『フランス人の赤ちゃんは朝までひとりでぐっすり眠る』より抜粋

    『フランス人の赤ちゃんは朝までひとりでぐっすり眠る』より抜粋

(無断転載禁ず)

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