蒼く豊かな湖を子どもたちの未来へ
- 夏目 記正さん/BLUE LAKE Project 代表
- 静岡県浜松市生まれ。学生時代は野球生活を送り、数々の大会に出場。地域の方のおかげであらゆる大会に出場できたことを知って地域への恩返しを志し、地元の三ヶ日町で「スマッペ(ステキみっかび発信プロジェクト)」に立ち上げから参画。2019年5月、株式会社BLUE LAKE Projectを仲間と共に設立し、代表を務める。15年以上地域活動を続けている。
https://bluelakeproject.com/index.html
【Facebook】https://www.facebook.com/bluelakeproject/
BLUE LAKE Project(BLP)は、静岡県浜松市の三ヶ日町を中心に「蒼く豊かな湖を取り戻し、笑顔だらけの街を子どもたちの未来へ贈ること」を目標に、自然、健康、農業、文化をテーマにした環境と子どもに優しい商品の開発や体験イベントを実施しています。
設立のきっかけ
前身団体である「スマッペ」時代に「地域活性は人づくり」ということを学びました。特に、若い人たちが活躍できる地域は魅力的です。
一方で、仕事や家族、子育てなどがある中でのボランティアは時間や金銭的な負担が大きい。どうしたら負担が少なく、みんながやりたい!と思える活動に…?と考えていたそんな時、湖で事故に遭いました。船のスクリューに足を巻き込まれ、ドクターヘリで搬送されたのです。湖は汚染がひどく、切り傷一つでも適切な処置をしなければ、足が壊死(えし)する可能性がある、という医師の言葉を聞き、自分のことよりも、幼い頃に遊んでいた湖の現状に強い衝撃を受けました。その時に「湖をきれいにしよう」と心に決めました。
湖がもう一度きれいになるには、住む人たちの心がついてこないと絶対にできない。まさに「地域づくりは人づくり」。私たちがやりたいことの象徴として、蒼い湖を掲げることで広い範囲の人の意識が変わってくれればと思い、この活動を始めました。
活動内容は大きく分けてモノ・コト・伝承の3つ
【モノ】
「青みかんプロジェクト」「三ヶ日絹物語」を中心とした商品開発。
【コト】
「自然をフィールドにした体験イベント」「みっかび家族とステイホーム花火配布フェス」などの、家族・子どもと地域が連動したイベントの開催。
【伝承】
「みっかび感謝の日」「小中学校の総合学習やシンポジウムでの講演」など、湖や自然を知ってもらう活動。毎月15日のごみ拾い「みっかび感謝の日」は6年以上続いています。
中でも今、特に力を入れているのが「青みかんプロジェクト」です。三ヶ日町はみかんで有名です。みかん栽培の作業工程である摘果(間引き)の際に廃棄していた青みかんを使って商品開発をしています。この摘果みかんが廃棄ではなく利用されることで、土や川、自然への負荷が軽減され、豊かな湖へとつながります。
昨年は青みかんでクラフトビールを作って大好評でした。現在は、青みかんに含まれる「ヘスペリジン」という成分が、毛細血管の強化や血流を改善することに着目し、青みかんシャンプーの開発・販売にも力を入れています。
今後の展望
BLP商品を購入することが、地域・自然環境への貢献になります。そして、地域貢献活動をボランティアからビジネス化することで、たくさんの若い人たちが参加し次世代に引き継がれる活動となるよう頑張っていきます。
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