素敵なシティライフのためのマンション生活情報

ガーデンデザイナーを目指し、独立をしたのが10年前のことです。商業ビルを中心に緑の設計をしてきました。都市部では日当たりの良い、植物に優しい物件はなかなか少なく、緑との共存の仕方を少しずつ考えるようになりました。

ハーブと出逢ったのは15年前です。ハーブ料理を始めたら、おいしくて仕方がなく、あっという間に日常的に使うようになっていました。半年が過ぎると冷え症が改善され、体調も良くなってきていました。出産を機に、今までの植物に負荷がかかるような仕事ではなく、ハーブに感謝をしながらできる仕事にひかれるようになりました。娘もハーブや花が好きになり、水をやるだけでうれしそうな顔を見ていると、植物の力に驚かされます。植物に「ありがとう」と言える人に育ってほしいと願っています。

そんなハーブの心地よさを少しでも伝えたいと思い、新しくハーブサロン「ハーブと私」（東京都渋谷区）を開きました。ここでは、メディカルハーブのクラスや、ハーブ料理、クラフトなどいろいろな教室を開催しています。子ども連れで来る方もいます。皆さまの癒やしの場所となるようにと心がけています。

また、埼玉県の浦和美園にあるハーブ農園からハーブティーやブーケガルニなどの私が企画した商品を届けてもらって、ここで販売もしています。

私にはこの続きに、「夢」があります。ハーブガーデンのある集合住宅をプロデュースすることです。都市部でも植物の関わりのある暮らしを実現するためのプランニングとサービスの提供を考えています。

いつでもハーブが摘めて、植栽の管理をするスタッフにハーブの使い方を教えてもらうことができるようにしたいと考えています。ワークショップやみんなでバーベキューなども定期的にできると楽しいですね。

私がもらったもの。1つ目は、祖母から花を愛でる心を学びました。2つ目は、建築家であった父から建物と庭の関係を簡潔な言葉で教えてもらいました。「ウッドデッキはリビングの続き。その下につながるテラスは庭の続きである」と。今でもその言葉が軸となり、ガーデンのあるべき姿を考えることができます。その2つは私の人生において、とても素敵な暮らしの要素です。これからも、私の2つの大切なものを伝えていけるように頑張っていきたいと思います。ハーブサロン「ハーブと私」はそんな思いを込めてつくりました。