連載コーナー
本音のエッセイ

2015年5月掲載

若く見られるのは、損?得?

橋本 テツヤさん/ジャーナリスト・コラムニスト・アンチエイジングアナリスト

橋本 テツヤさん/ジャーナリスト・コラムニスト・アンチエイジングアナリスト
1944年東京生まれ。慶應義塾大学卒。メンタルケア心理士。肥満予防健康管理士。文化放送パーソナリティーからフリーアナを経てジャーナリスト。古代衣装に造詣深く皇太子殿下ご成婚時、雅子妃殿下の「十二単」をNHKで解説。「脳の若返りBOOK」等、著書多数。

昨年の秋、20代のころ、文化放送「セイ!ヤング」で一緒に活躍したタレントのみのもんたから古希祝いの招待状が届いた。

彼はもう70歳になったのかと感慨に浸ったのだが、待てよ。ということは彼と同い年の僕も古希?日々忙しく動き回っているせいか自分の年齢を意識してなかった。

僕は実年齢より若く見えるらしく、一度も電車内で席を譲られたことがない。明らかに自分より年下と思しき人物が席を譲られている。若く見られるのはうれしいが、電車内で長く立っていると、「僕は70のジイサンなのですよ。どなたか席を譲ってください」と心の中で呟いている。そういうときだけ年寄りになるのだ。

知人の皮膚科医師によれば、顔のシミやシワが少ない人ほど若く見えるのだという。

大手化粧品会社が、「顔の彫りが深く、両目が二重の人は肌にシミが出来やすい」という研究結果を発表した。これは日本列島の南方から移住してきたとされる「縄文人」の遺伝子を強く受け継ぐ人に多いという。反対に顔の彫りが浅くて一重が多い「弥生人系」の人はシミが出来にくい傾向があるという。

なるほど。さすれば僕の先祖は「弥生人」か。若いころはハッキリとした二重瞼(まぶた)と彫りの深い顔に憧れていたこともあったが、今ではのっぺりした顔の一重瞼で生まれたことに感謝している。

日本全国で、「生涯現役!いつまでもイキイキと生活するには」などの講演活動を行っている身としては、自分もイキイキと若くなければならない。

そこで多少の努力をしている。毎日1時間のエアロバイク(室内自転車)は欠かさない。いわゆる有酸素運動だ。有酸素運動は脂肪や糖質を燃焼させるだけでなく、血中の酸素量が増えて記憶力の向上や認知症の予防に役立つとされている。

また、いつもお腹を空かせるようにしている。たくさん食べないのだ。空腹になると「グレリン」という成長ホルモンが細胞を活性化させ、肌をきれいにするという。

さらに、神経伝達物質「ドーパミン」を増やしている。ドーパミンは行動を起こす際の「やる気」を喚起させる。ドーパミンが減ると意欲や記憶が低下してしまう。

ではどうすればドーパミンは増えるのか。カラオケで好きな歌を歌う。ペットをかわいがる。花を愛でる。よく笑う。そうそう、若い美人と胸をときめかせて会話するのも効果的だ。今夜はなじみのバーのママに会いに行こうか。いや、やめておこう。彼女は後期高齢者。ドーパミンが減少してしまいそうだ。

(無断転載禁ず)

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