連載コーナー
本音のエッセイ

2014年11月掲載

千里の道も一歩から

森川 あやこさん/Officeアイム代表

森川 あやこさん/Officeアイム代表
兵庫県出身。78000人のオーディションでグランプリ&フォトジェニック賞をW受賞した元女優。芸能界引退後は人材関連企業勤務を経験。講演・研修講師の実績も多く、キャンセル待ちが出る人気講師。著書『愛されるリーダーになるための簡単コミュニケーション術』(創芸社)。

昨年、大阪マラソンに出場し、人生初のフルマラソンを完走しました。運動は子どものころから苦手。まして、マラソンなどの長距離を走ることは、我慢を伴うので大嫌い。学生時代のマラソン大会を嫌々ダラダラ走った経験がこれまでに走った最後の長距離走でした。

フルマラソンにチャレンジをしようと思ったのは、苦手なことを自分の力で乗りこえる経験を積みたかったから。

私は、全国各地でコミュニケーション・チームワーク・モチベーションアップなどをテーマにした講演・研修講師業を生業としています。講師の仕事は、出会った方たちに対して「きっかけ・気づき・変化」など、大きな影響を与える仕事なので、自分の言葉や行動・生き方に日ごろから責任を持つことが大事です。多くの方にきっかけを与え、良い変化を促したいと思いつつも、誰にでも苦手なもの・避けたいものはあり、私にも苦手なことや嫌なことは多数あります。

そこで、苦手なものにチャレンジするときに真実の意味でどんな感情が湧くのか、どう捉えれば乗りこえていけるのかを心から感じるために、自分自身一番苦手なものにチャレンジし、体験を通じて、多くの方に自分を変える・変わる勇気を与えたいと感じ、運試しのつもりで大阪マラソン2013にエントリー。昨年、6月に当選しました。10月の本番まで、かくして未経験からたった4カ月で42.195キロにチャレンジすることに。

家族もいて家事もあり、仕事で全国各地への出張もある中で、練習時間を捻出するのは正直とても大変で、1日にたった15分(約2.7キロ)しか走れませんでしたが、「まず目の前にあるできることを続けることが大事」と捉え、自分の置かれた環境でできることに精一杯取り組んでいきました。その結果、家族をはじめ仕事関係の方々や周りに応援してくれる人が続出!一歩一歩足を前に踏み出し、できることをやっていっていると、周りが次第に巻き込まれてくれて、アドバイスしてくれるコーチまで現れ、本番を迎えることに。

42.195キロはとても長くつらく苦しく決して楽なものではありませんでしたが、けいれんした足をひきずりながらも前を見つめ、目の前の道を前へ前へ進んでいくと、6時間後、虹色のゴールと完走メダルが目の前に!

何かを変える・自分を乗りこえる・変わることは決して容易ではありませんが、諦めず、前を向き、一歩一歩、今の自分にできることを最大限やってみることで、かなわないものは人生には何もないということに気づけました。

(無断転載禁ず)

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