連載コーナー
本音のエッセイ

2013年2月掲載

ブログという楽しみ

池田 博男さん/元民間人校長

池田 博男さん/元民間人校長
1951年兵庫県生まれ。教育コラムマガジン「先生の学校」主宰。東京大学経済学部卒業後、旭硝子入社。2003年岩手県教育委員会採用となり、3校の校長を経験。グローバル企業で培った経営学と自身の教育理念に基づき「4つの積み木理論」を構築。

私は年金生活者である。したがって、現下のデフレ社会は、すこぶる居心地が良い。しかし、これが日本全体にとって良いはずはない。現に、あらゆる社会経済指標は悪化の一途である。

ところが、社会や経済のことに関心を寄せる人は少ない。そこで、少しでも考えるよすがを提供したくて、ブロガーになり、定年退職後も情報発信し続けている。

特に、教育の関係者に、世間の風を感じてもらおうとブログ名を「先生の学校」とした。現役時代、組織に充分影響力を発揮できなかったから、その代償行為でもある。家族に言わせれば、「負け犬の遠吠え」となる。

日本社会を覆うこの閉そく感。どうにかならないものか、と誰しも思う。景気は悪いし、給料は上がらない。日本の経済力は地盤沈下しているし、政府は借金まみれだ。そういうなかで、少子・高齢化が進み、地方が疲弊してきて、更に、原発だ、領土問題だ、世代間格差だ、と次から次へと憂鬱な問題が引き起こされる。

しかし、よくよく考えると、根源は1つである。経済が成長しなくなったことである。

それではなぜ、この20年で主要先進国はほぼ2倍の成長をしているのに、日本だけが経済成長から取り残されてしまったのか。

それは、デフレという病気にかかっているからである。それに、実力以上に円高にさせられているからである。

それではなぜデフレになるのか、なぜ円高になるのか…。

このように、なぜを繰り返し本質に迫ると、アメリカによる日本改造にNoと言えない日本がある。アメリカのローカル・ルールを、グローバルスタンダードと勘違いしている歴史観・世界観といった教養の欠如がある。教育から再生し、民族の倫理規範・価値観への自信を取り戻さなければいけない。

私は、一介のサラリーマンであった。研究者でも何でもない。仕事を通じて得た問題意識に、なんとか正解を出そうと努力してきただけである。「私の正解」に至ったので、堂々と発信している。少々上から目線が自分でも気になるが、一般人でも、私のような日本人が増えないと、これからの日本はダメになるような気がしてならない。

私の名前で検索すれば、すぐに私のホームページに行きつく。よく読んでもらい、「あなたの正解」をぶつけてほしい。読者と交流することを、これからの老後の楽しみとしている。

(無断転載禁ず)

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