連載コーナー
本音のエッセイ

2012年2月掲載

キレイの秘密は食の効能にあり

飯野 耀子さん/NPO法人日本ハーブ振興協会主席研究員

飯野 耀子さん/NPO法人日本ハーブ振興協会主席研究員
NPO法人日本ハーブ振興協会主席研究員、テレビ、ラジオ、メディアと幅広いジャンルで活躍。健康管理士、薬膳調理指導員などの資格と共に、西洋医学、東洋医学、植物療法の観点から食の効能についての情報を展開。著書は『夜トマトダイエット』(ぶんか社)、『キャロットパワー de ビューティ&ダイエット』(講談社)など。

私は、美容食スペシャリストという仕事をしています。

どんな仕事かというと、食材の持つ効能を用いて、それがみなさまの持つ美の悩みにどう役立つか?といったことについて本を書いたり、雑誌などに料理やフードコスメのレシピを紹介したり、また商品を売るためのプロモーションや美容ビジネスを営まれる方たちの営業促進に取り入れていただくための講演をしたり、などということをやっています。

食の効能によるアプローチに興味を持ったきっかけは、私自身の肌に起きた〝事件〟でした。

あるとき、非常にストレスフルなことがプライベートであり、次の日、目が覚めたら顔の半分に吹き出物ができていたのです。それまで、思春期のニキビですら、そのような量の吹き出物はできたことがありません。どうしたらよいのだろう?と何から何まで試してみましたが、治りません。そもそも、その渦中においては、ストレスが原因だということすら分からずに、ただただ悩むばかりだったのです。

そんな中、ある日偶然、本屋さんで手にした雑誌に載っていた薬膳という言葉になぜか強く心惹かれ、薬膳の資格の勉強をしてみることにしました。そこで東洋医学では食べ物はみな、薬と考え、体の不調の原因を根本から治す。そして治療よりも未病を大事に、病気にならない体作りを食事から促すという考えがあることを知りました。

その〝観点〟を知ったことで、西洋的な栄養学を用いたらどうなのだろう?ハーブ療法ではどうなのだろう?化粧品の成分はどうなのだろう?といろいろな効能に興味を持つようになり、それらを知ることは何よりも良い化粧品、何よりも心強い薬を得ることになると確信するようになったのです。

そんな中、食の効能をそれぞれ知って生活することの可能性、そして重要性を改めて考えるようになったのが、昨年起きた原発事故でした。

食で放射能は除去できませんが、解毒促進や免疫力を上げることはできます。また化学式の似た食材を意識して摂取することで放射能物質に対抗することもできます。その上、それらの効果を持つ食材は、特別なものではなく、スーパーなどに並ぶ普通の食材の中にたくさんあります。要はそこに効能の知識があるかないかが、食材を薬にするかしないかを決めているのです。そういった意味でこれからもそれらについて発信する場をたくさん得ていきたいと思いますし、また1人でも多くの人がご自身でその知識を持ってもらえることを願っています。

(無断転載禁ず)

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