連載コーナー
本音のエッセイ

2011年2月掲載

最近は気になることが多すぎる

ブラザートムさん/ミュージシャン・マルチタレント

ブラザートムさん/ミュージシャン・マルチタレント
1956年2月23日生まれ、埼玉県熊谷市出身。警察官コントでデビューしたのち、1983年にバブルガム・ブラザーズを結成。「Won’t be wrong」が大ヒットする。俳優業のほかに、コラムニスト、絵本作家など多岐にわたって活躍中。

北朝鮮の問題、温暖化、少子化、年金問題、次期政権に関して。

えっ? 嘘だろって?

考えてますよ。僕だって、日々考えているんですよ。僕なりに気になっているんです。ただ、それが似合わないだけです。顔に出ないタイプなんです。その僕が1番気になってること。

それは、子どもたちのファッション、女子高生のスカート丈。短すぎるでしょ。パンツ見えちゃうでしょ。見る気がなくても気になっちゃうでしょ。そして、まつ毛付け過ぎでしょ。長過ぎるでしょ。笑いそうになっちゃうでしょ。まるで大人になることを拒否したようなファッション。おかしくないですか?叱らないんですか?

街は痩せることばかりを推奨するCM。痩せてることが美しい。そう思える雑誌や写真がはんらんしてダイエット関係の薬、器具、1億総ダイエットブーム。痩せていいことありますか?痩せたらもてましたか?もう1度太ったら捨てられますよ。そんなに痩せなくていいですよ。太ってたっていいですよ。そりゃ、命に関わるほど太ったらまずいでしょうけど。

死んだっていいんですよ。年とりゃ死ぬんです。必ず死ぬんです。薬ばっかり進歩して、長生きさせてはくれるけど、笑って暮らせる年金は出ないんですよ。子どもに負担かけるだけです。ある程度年とったら死んで当然なんです。痩せ細って長生きするより、うまい物食って、うまい物飲んで、それでいいんですよ。それで少々太ったっていいんですよ。それで少々寿命が縮んでもそれが社会のためなんです。

いつからか欲張りになりましたね。いくつまで生きるつもりなんでしょ。痩せる必要なし。まんまとはめられてますよ。衣料関係の会社にね。服は身体に合わせる物です。身体を服に合わせちゃいけません。LとかLLとかXLとか、表示も腹が立つ。幸せサイズとか最高サイズとか変えたらいいんです。ユニ○ロのサイズ、おかしいでしょ。ちょっと短めサイズ。その短くした分集めて、それで製品作って、売り上げ伸ばしてるに違いない。

子どもたちが大人になるのを拒否してるのは、こんな世の中じゃ嫌なんでしょうね。大人が太ってることなんかにビクビクせず、楽しそうに暮らして、満足して生きて死んでいったら、子どもたちは大人になりたいはずですよ。早く大人になりたいはず。大人が楽しく生きること、それを見せることが今の子どもたちには必要なんですよ。

やばい。なんか真剣なことを書いてしまった。

後悔、後悔。

さあ、駒沢公園走って来ようか。なんのため?って。そりゃ、ダイエットのためですよ。

(無断転載禁ず)

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