マンション管理組合の理事長をしています。当マンションで大規模修繕工事を実施する予定ですが、工事費用に対して修繕積立金が不足しています。どのように対応したらよいでしょうか。
修繕積立金が不足する場合の対策として、組合員から一時金を徴収するか、管理組合でローンの借り入れをすることなどが挙げられます。一時金の徴収、借り入れのいずれも管理組合の総会決議が必要になりますが、一時金の徴収が高額になると組合員の負担も大きいため、合意が得られない可能性もあります。借り入れは、金利がかかることから、今後の返済計画も考慮する必要があるでしょう。
また、管理会社へ支払う管理委託費や管理組合で加入している損害保険料など、管理費勘定における経費を見直し、それにより生じる余剰金を修繕積立金勘定に繰り入れることで修繕積立金不足を補う方法もあります。
仮に、今回の大規模修繕工事の実施時期が目前に迫っており、時間的余裕がない場合にはこの方法は難しいかもしれませんが、借り入れをした際の返済計画や、次回の大規模修繕工事の実施に向けた資金計画を立てる際には、管理費勘定の支出コストの見直しも視野に入れて検討を進めることをお勧めします。
2020年3月掲載
Wendyは分譲マンションを対象としたフリーペーパー(無料紙)です。
定期発送をお申込みいただくと、1年間、ご自宅のポストに毎月無料でお届けします。
月刊ウェンディに関すること、マンション管理に関するお問い合わせはこちらから