編集部からのご回答
マンション管理
駐輪場不足の解消方法
マンションの駐輪場が不足しています。何かよい方法はないでしょうか?
駐輪場不足を解消するためには、駐輪可能台数を増やすか、現在駐輪している自転車の台数を減らすことが必要です。
駐輪可能台数を増やす方法としては、新たな駐輪スペースの確保や2段式の自転車ラックの導入、自転車の台数を減らす方法としては、駐輪場の有料化、登録制の導入による不用自転車の排除の他、共用自転車の導入などが考えられます。
ただし、これらの方法は、全てのマンションで有効なわけではありません。各マンションの事情などによって、有効な対応は異なりますので、管理会社に相談してみるとよいでしょう。
(2016年6月掲載)
電力自由化に伴うマンションの対応について
4月から電力自由化になるとのことですが、マンションのような集合住宅はどう対応していくのでしょうか。
従来は家庭の電気は決められた地域の電力会社からしか購入できませんでしたが、電力自由化により2016年4月から消費者は電気の購入先(電力会社)を自由に選べるようになります。
分譲マンションにお住まいの方でも、各住戸(専有部分)の電気の購入先を変更することは可能です。ただし、マンション全体で一括して電気の購入契約を締結している場合は変更できませんので、注意が必要です。
また、共用部分の電気については、管理組合と電力会社との契約となりますので、電気の購入先を変更する場合、管理組合の総会決議が必要となります。
電力自由化により、地域の電力会社を含むいろいろな電力会社よりさまざまな契約メニューが出てくることが予想されます。しっかりと情報収集した上で、最適な電力会社および契約メニューを検討するとよいでしょう。
(2016年3月掲載)
管理費と修繕積立金の使用について
管理費と修繕積立金は、具体的にはどのように使われているのですか?
管理費は、通常の管理に要する経費に充当されます。
具体的には、
○共用部分設備の保守・管理費や運転費
○清掃費やゴミの処理費
○管理員の人件費
○植木・植栽の管理費
○管理組合の運営費、備品費、事務用品費、通信費、その他の事務費
○共用部分の水道光熱費
○マンションの広報やイベントにかかる費用
○公租公課(税金)
○火災保険や損害賠償保険等の保険料
などがあります。
修繕積立金は、将来的に必要となる大規模修繕や、共用部分のバリアフリー工事などの改修工事、それらの実施に伴う建物の検査などの特別の管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができます。
修繕積立金を取り崩す場合、総会の承認が必要になります。
(2015年11月掲載)
賃借人は総会に参加することはできないのか
賃借人は総会に参加することはできないのですか。
管理組合は区分所有者全員をもって構成されます。賃借人は管理組合の構成員ではありませんので、議決権は与えられません。
ただし、賃借人もマンションの使用方法につき区分所有者が管理規約および総会の決議に基づいて負う義務と同一の義務を負いますので、総会の議題が賃借人の利害に関係があると認められた場合、その賃借人はあらかじめ理事長にその旨を通知した上で、総会に出席して意見を述べることができます。
なお、その場合であっても賃借人に議決権が与えられるわけではありませんので、注意が必要です。
(2015年2月掲載)
マンションのセキュリティー事情について
最近のマンションのセキュリティー事情は、どのようになっているのでしょうか?
今や住まいにおいて「セキュリティーの充実」は必須条件になっています。それに応えるように最新マンションのセキュリティーもますます進化しています。
マンション共用部の防犯性についてのポイントとして、以下のものが挙げられます。
■共用玄関にはオートロックシステムの玄関扉を設置
■見通しが確保できない共用箇所は、補完措置として、防犯カメラを設置
■共用階段、エレベーター内部、駐車場斜路には防犯カメラを設置
■共用玄関、共用玄関のあるエレベーターホール、共用メールコーナーなどの主要な共用部には、有効な照度があること
■共用玄関、共用出入口およびエレベーターホールなどの防犯上主要な共用箇所は、見通しが確保された位置に確保する
■共用廊下や共用階段などは、乗り越えによる侵入が困難な構造にすること
■塀、柵などを設置する場合は、周囲の死角の原因および住戸の窓等への侵入の足場とならないこと
このように、玄関扉のオートロック、防犯カメラの設置はもちろんのこと、見通しや不審者の侵入防止に配慮した設計もセキュリティーとして重要となっています。
(2014年11月掲載)