マンションの屋上緑化とは、何ですか。
屋上緑化とは、マンションの屋上に、植物を植えて、緑化することをいいます。
屋上に植えた樹木や草花などは、吸収した水分を葉などから水蒸気として放出します。これは、周囲の温度を下げる効果があり、近年、都市部の気温が異常な高温を示すヒートアイランド現象の有効な対策としても注目されています。
その他のメリットとしては、マンションの上層階(特に最上階)では屋上緑化によるクールダウン効果で室温の上昇を抑えることができ、夏場のエアコンも効きやすくなります。また、土壌が雨水を吸収するため下水への流出が遅延し、大雨による洪水被害を低減することができます。
これとは対照的にデメリットもあります。将来緑化した屋上の防水層を改修する際、防水面を露出させるために植栽や土壌をすべて移設する必要があります。また、植物の根はとても強く、特にプランター等を使用しない場合には、長い年月をかけて防水層を突き破ることがあり、上層階(特に最上階)での漏水事故が発生する可能性もあります。
対策としては耐根用のマットやフィルターを防水層と土壌の間に敷きつめ、耐根層を形成することで植物の根から建物を守る方法がありますが、維持管理に手間とコストがかかることは考慮しておかなければならないでしょう。
2013年4月掲載
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