ユニバーサルデザインのエレベーターがあると聞きました。一般的なエレベーターと、どのようなところが違うのでしょうか。
ユニバーサルデザインは、障害の有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、多くの人々が利用しやすいように製品やサービス、環境をデザインする考え方です。ユニバーサルデザインのエレベーターの場合、メーカーや機種によっても異なりますが、次のような配慮がされているようです。
(1)待ち時間の短縮
大型マンションなどのエレベーターが隣接して複数台ある場合、利用者が呼びボタンを押すと最も近い階を運転中のエレベーターが割り当てられます。
また、帰宅時間帯には、自動的に1階へ回送されるようにしておくなど、待ち時間を短縮する配慮がされています。
(2)押しボタンの設置位置
子どもや車いす使用者なども容易に操作できるように、押しボタンが低めの位置に設置されています。
また、車いす使用者専用の押しボタンでは、扉の開く時間を延長する、閉ボタンを押すまで開放を維持するなどの配慮がされています。
(3)押しボタンの形状
点字の併記、階数ボタンの数字を凸文字にする、操作の結果を音で確認できるなど、目の不自由な方でもボタンを操作できる配慮がされています。
(4)手すりや鏡の設置
高齢者や体の不自由な方が体を支えやすいように手すりを取り付け、車いす使用者が後ろ向きに降りるときに背後を確認するための鏡を設置するなど、安心して利用できる配慮がされています。
2017年9月掲載
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