バルコニーの天井にひび割れがあり、最近になってそのひび割れの周りが白くなっているのを見つけました。どうすればよいのでしょうか。
通常、バルコニーに防水処理をする例は少ないようです。本件では、防水処理していないため、コンクリートやモルタルの主成分であるセメントに含まれている水酸化カルシウムが、水分と一緒に天井の表面に流出し、空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムとなり、白くなったもの(この現象をエフロレッセンス<白華現象>といいます)と思われます。
一般的に、エフロレッセンスを防ぐ方法として、大規模修繕のときに防水性の塗膜材を表面に塗るなどして、防水の強化を行ったりしています。
補修については、直ちに行わなくても駆体に大きな問題はありませんので、エフロレッセンスが氷柱状に垂れ下がり洗濯物などに付着するなど、生活に支障をきたすことがなければ、一般的にはコスト面を考慮し大規模修繕のときに行っています。
2005年6月掲載
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