修繕積立金の積立方式について教えてください。
国土交通省より公表されている「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると、修繕積立金の積立方法には、計画期間中均等に積み立てる「均等積立方式」と、当初の積立額を抑え段階的に値上げする「段階増額積立方式」があります。また、修繕時における一時金の徴収等を併用する場合もある、とされています。
併せて、同ガイドラインによると、新築マンションの場合は、購入者の当初の月額負担を軽減するため、「段階増額積立方式」を採用している場合がほとんどであるが、計画どおりに増額しようとしても、区分所有者間の合意形成ができず修繕積立金が不足する事例が生じており、将来にわたり安定的な修繕積立金の積み立てを確保する観点からは、「均等積立方式」が望ましいとされています。
なお、積立額を増額する以外で修繕積立金を確保する方法として、管理費の支出を削減し、削減分を修繕積立金として積み立てる方法もあります。具体的には、管理員・清掃員の勤務時間の短縮や設備点検および定期清掃の頻度の低減による費用の削減、照明器具のLED化や電子ブレーカーの導入による電気代の削減などが考えられます。
2016年10月掲載
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