私が住むマンションには非常用エレベーターが設置されていますが、普通のエレベーターとの違いを教えてください。
非常用エレベーターは、消火活動や救助活動をするためのエレベーターです。高層建物で火災等が発生した場合、はしご車等を使用した消火・救助活動は困難です。そのため、建築基準法により、高さ31メートルを超える建物(政令で定めるものを除く)には原則として非常用エレベーターの設置が義務付けられています。
非常用とそれ以外のエレベーターの構造自体には大きな違いはありませんが、非常用エレベーターの方が耐火構造等で火災に対して強くなっています。平常時は非常用エレベーターも皆さんがいつも使用している普通のエレベーターと同じですが、火災等の有事の際に消火・救助活動などに使用できるようきちんと稼動させるための特殊な機能が付加されており、その機能の使用には特殊な操作及び鍵が必要になるため、一般の方が避難に非常用エレベーターを使用することはできません。
なお、火災等の有事の際には、一般用・非常用を問わずエレベーターは使えなくなりますので、階段等の避難経路から迅速に避難してください。そのためにも日ごろから避難経路を確認しておきましょう。
2024年3月掲載
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