多くのマンションでは排気は機械によって行い、給気は自然に任せる換気方法を取っています。浴室換気扇やレンジフードなどの機械で排気を行うと、室内の気圧は外部より低くくなり、外から空気が入ってきます。その際、外気とともに花粉やPM2.5なども吸い寄せてしまいます。
花粉などの侵入が気になる人は、マンションの自然給気口に取り付ける「パイプファン」を使用してみてはどうでしょうか。電動ファンが外気を取り込み、室内を外気より気圧の高い状態にします。ファンには高性能除じんフィルターが取り付いているので清浄な空気を室内に取り込むことができます。能力差のため機械排気をしている時は外気より高い気圧を維持できませんが、ファンを同時に運転すれば少しでも多くのきれいな空気を室内に供給することができます。ファンを取り付けていない他の給気口には高性能除じんフィルターだけでも取り付けるといいでしょう。
器具の内部にカビの原因となる結露が発生することがあるので、フィルターをこまめに清掃する必要があります。常時運転も可能ですが、浴室換気扇などの運転時や室内の空気の入れ替えを行いたい時のみ使用してもよいでしょう。
共用部分と専有部分の境界に取り付ける器具となります。取り付けにあたっては管理会社に事前に相談することをおすすめします。
壁にある給気口に取り付けるパイプファン
2020年4月掲載
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