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床裏の白華現象について(1)
マンションの共用廊下やベランダの天井に筋状の白い模様ができることがあります。白い筋にはところどころに同じ色の丸い粒模様が節のようについていることが多いのですが、筋はコンクリートのひび割れが白く発色したもので、そこに丸い模様がつくので、梅の枝に丸い花が咲いたように見えます。これを放置しておくと、丸い模様は膨らんで垂れ下がり白いツララとなって下に向かって成長していきます。この現象は、俗に「ハナタレ」、正式には「白華現象(エフロレッセンス)」と呼ばれています。自然な状態のレンガやコンクリートの表面に、白い粉が付着したように発生する場合もあり、同じように「白華現象」と呼ばれます。どちらの「白華現象」も、それ自体はコンクリートの強度に特筆するほどの悪影響を及ぼさないとされています。

まず、床裏の白華現象の発生について説明します。空気中の二酸化炭素を含んだ雨水などが亀裂からコンクリートの内部に浸入します。その際に雨水がコンクリート内の水酸化カルシウムや硫酸ナトリウムなどに反応して、炭酸カルシウムや炭酸ナトリウムを発生させます。それがひび割れからあふれ出て、コンクリート表面に固形分が固まって発生します。

これは、カルスト地形に浸透した水が石灰岩のカルシウム分によって鍾乳石を形成するメカニズムとほぼ同じです。ただし、ひび割れからあふれた生成物の量が大量であっても、生成過程でずいぶんとかさが増しているようで、同じ量の隙間ができてコンクリートの床の内部に鍾乳洞ができることはないようです。一度固まったコンクリート自体は石灰岩のように水にとけることはないので、コンクリートの強度自体の問題は発生しないといわれています。

白華現象そのものは、見栄えが悪い以上の結果をもたらすことはありません。しかし、その生成プロセスから、コンクリート構造体内部を水分が流下した証拠です。次回は、コンクリート構造体内部に水が入った場合はどのようなことが起きるのかについて説明します。

2015年11月掲載

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