この冬は厳しい寒さに悩まされた人が多いのではないでしょうか。気が早いと思われますが、次の冬に備えて床暖房の設備計画をしてはいかがでしょうか。秋からリフォームする人が増えるので、夏までにリフォームしておくとスムーズに進みます。
床暖房には「電気ヒーター式床暖房」と「温水式床暖房」があります。
最近はヒートポンプの温水式が主流です。外部の室外機で温めたお湯を床下に循環させ、部屋を暖めます。この場合、外部のどの部分から室内に配管をするかが問題となります。マンションでは外壁や外部に面した建具、窓ガラスの多くは共用部扱いです。壁などの貫通工事は管理組合に確認が必要となります。美観を損なう、後の不具合の引き金になりかねないなどの理由で許可がでないこともあります。
電気ヒーター式は、床下に電熱線や発熱体を入れて床を暖めます。外部より配管経路が確保できない場合に便利です。ヒーターが薄いので段差を抑えた施工が可能となります。施工費も安く、施工も比較的簡単で、安全性も高いのが特長です。ですが電熱線を張り巡らせているため、長時間使ってしまうとランニングコストが高くなるという欠点はあります。電気ヒーター式の床暖房を設置する場合は電気容量が足りなくなる可能性があるので、事前に住戸の電気容量を確認しましょう。
ヒーターそのものに温度センサーの役割を持っているタイプもあり、部屋の一部だけ冷え込んでいたり暖かくなっている部分にセンサーが働き、無駄な発熱を抑え、効率よく室内を温めてくれます。
2018年3月掲載
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