壁紙(クロス)は室内の大きな面積を占めるので、張り替えると室内の雰囲気が大きく変わります。壁紙を張り替える際は、色や柄選びが重要となります。その他にも最近は、環境やライフスタイルに合った機能を持っているかも判断基準にするといいでしょう。最近の壁紙は、防カビや抗菌などのさまざまな機能や効果を持っています。いくつか紹介します。
カビや結露の抑制
壁紙に配合された吸水性ポリマーが湿度をコントロールします。湿気を吸収し、結露を緩和したり、乾燥時には逆に水分を放出するという調湿機能を備えています。防カビ機能は、効果の差異はあるものの、日本製の壁紙(塩化ビニールクロス)にはほとんど施されています。
抗菌作用
表面に特殊フィルム加工を施したもので、大腸菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑制する効果があります。
抗菌性能の壁紙には、抗菌壁紙と超抗菌壁紙があります。超抗菌壁紙は即効性があり、短時間で抗菌効果を発揮。通常の抗菌壁紙が10〜24時間かかるところ、約3時間で菌が消滅します。洗面所やトイレなどの衛生面に気を使いたい場所におすすめです。
気になる臭いの消臭
タバコの臭い、生活臭、ホルムアルデヒドなどの悪臭を吸収・分解する壁紙です。また表面に加工している消臭剤が臭気ガスとの化学反応により吸着するタイプもあります。効果は環境により異なりますが、約5〜10年間持続する製品や半永久的に効果のある製品もあります。
アレルギー対策
花粉症、鼻炎アレルギーやダニなどのアレルギーに効果があります。抗アレルギーの抑制剤として天然素材が表面に加工され、アレルゲンを吸着し抑制する効果を持っています。各メーカーで実験や試験を繰り返し、専門家の実証もあるなど、しっかりとした効果を発揮してくれるようです。製品の抑制効果は非常に長く10年以上の商品も多くあります。
リラックス効果
壁紙の表面に配合させた天然鉱石が空気中の水分と反応し、マイナスイオンを持続的に自然発生させます。
壁紙の色合いによってもリラックス効果が得られます。青色には心を落ち着かせ、鎮静化させるという効果、緑色には心や目を癒やす効果、茶色は土を連想させる自然の色なのでリラックス効果があるといわれています。
光を反射・拡散
表面に塗布された塗料が高い拡散反射率を持っているので、太陽光や室内照明の明かりを反射しやすい特徴があります。そのため、明るい室内となり、日中の消灯による電力削減など、省エネ効果が期待できます。
畜光機能
壁紙にプリントされている畜光インクが太陽や照明の光を蓄え、消灯してからも20分間程度柔らかな光を放ちます。小さい子どもの部屋や、暗がりの廊下などに人気です。
各メーカーより多様な機能の壁紙が多く販売されています。検討してみてはいかがでしょうか。
2018年9月掲載
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