玄関の床を石張りにするときは、巾木(はばき)、上がり框(あがりかまち)も石材にするのが一般的です。今回は、巾木と上がり框の納め方の例を紹介します。
【写真(1)】壁面の足元に取り付ける巾木は、既存の巾木を取りはらって、貼り付けます。このような納まりを出巾木(ではばき)といいます。石材は相応の厚さがあるので、その上面(巾木天端)の磨き処理を忘れていることがあります。精度の高い磨きは工場でしかできないので注意が必要です。上がり框の角は、通常、玄関廊下幅一杯まで面取りします。出巾木の場合、巾木天端の高さは、この面取り部より低い位置となります。
【写真(2)】上がり框は、右の壁面から左の壁面まで1つの石材を、目に見える2面を磨いて取り付けますが、靴箱や壁のでっぱりがあると、石材を加工する必要があります。1つの石材を工場で加工して取り付けることもできますが、切った石板を用いて組み立てて取り付ける方法もあります。巾木程度の厚さであれば、精度のよい加工が現地にて可能ですから隙間なく取り付けることができます。また、でっぱり等があり足を乗せることが少ない隅の部分は、角の面取りはしません。この場合、面取りしない角の端が、中央部の面取り部分につき出てくるので、コーナー面取りを行います。
|
|
写真(1)框端部と出巾木 | 写真(2)框端部の組み立て部分 |
2017年12月掲載
Wendyは分譲マンションを対象としたフリーペーパー(無料紙)です。
定期発送をお申込みいただくと、1年間、ご自宅のポストに毎月無料でお届けします。
月刊ウェンディに関すること、マンション管理に関するお問い合わせはこちらから