住宅で、掃除が大変な部分といえば、何といっても台所と浴室でしょう。中でも、台所は油汚れで掃除が大変です。はねて飛び散った油以外にも、油の蒸気が充満し、台所のあらゆる所に油が付着します。しかも時間が経つに連れ、落ちにくい頑固な汚れになってしまいます。
台所のコンロ周りは火災が起きやすいため、不燃材を使用することが法的に定められています。そのため、以前は燃えなくて、汚れがふき取りやすいということで、タイルが多く使われていました。当時の建材の中では、これ以上にない適した建材でした。しかし長年使用していると、目地部分に油が染み込み、しかもカビも発生しやくなるため、きれいに維持するのはなかなか大変です。
近年、キッチンパネルと呼ばれる建材がコンロ周りの壁だけでなく、流し台の扉などにも使用されるようになりました。メラミンやセラミックの板にコーティングを施した燃えないパネルです。継ぎ目が少なく、汚れが染み込まない材質なので、簡単なお手入れで、いつまでもきれいに使用することができます。
パネルといっても、厚みは2~5ミリ程度で、今あるタイル等の上に、接着材で直接張ることもできます。いろいろなメーカーが同様の製品を作っていて、色や柄も多種多様です。台所の模様替えもかねて、気軽に検討してみてはいかがでしょうか。
2013年6月掲載
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