リビングとその隣接している部屋に、間仕切り戸として引き違い戸(和ふすま、板ふすま)やガラス戸、障子などが設置されているマンションが多くあります。間仕切り戸を開いて、2つの部屋を1つの空間として広く使ったり、間仕切り戸で仕切って各部屋を独立させることができ、便利です。
間仕切り戸の多くには「戸ぶすま」が用いられています。戸ぶすまは、片方が和室、もう片方が洋間の場合に用いられ、和室側にふすま紙を貼り、洋室側は木材やクロスを使用して、それぞれの部屋の雰囲気に合わせるように作られています。それぞれの空間が持つイメージを損なわずにコーディネートできますが、各々の部屋内を見通すことができません。子どもやお年寄りがいる家庭では、部屋の様子や気配がうかがえると便利ということもあると思います。そこで部屋の間仕切り戸として、障子戸を検討してみてはいかがでしょうか。
外からの視線を遮りつつ、採光性を備えています。障子戸を閉めても、壁で仕切られた個室のような密閉空間になるわけではなく、半独立的な空間を保ちながらも、互いに気配を感じ合って快適に過ごせ、ほどよい距離感をつくるのに役立ちます。
障子といえば純和風なイメージですが、近年では「洋」の要素を取り入れたモダンなデザインのものもあります。細格子が使われたものはスタイリッシュで人気です。
障子戸は破れるたびに張り替えるのは面倒と敬遠されがちですが、最近では破れにくいプラスチック障子紙も登場しています。和紙の両面にプラスチックが貼り合わせてあるもので、見た目は和紙そのままに、破れにくく、紫外線にも強いという頼もしい障子紙です。
障子戸は、古くから愛され、使われてきた建具です。その機能や特徴を生かしたリフォームを検討されてはいかがでしょうか。
障子戸
2018年12月掲載
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