ペット飼育可能なマンションが増え、従来はペット禁止だったマンションが規約を変更してペットの飼育を許可する事例もあります。ペットと心地よく暮らせる空間へとリフォームする際のポイントを紹介します。
- ◆滑りにくい床
滑りやすい床はペットの体調や股関節に悪影響をおよぼします。滑りにくいことはもちろん、抗菌、汚れや傷に強い、手入れが簡単な床材がおすすめです。最近はペット用床材も販売されています。
- ◆臭い予防
飼い主はさほど気にならないペットの臭いですが、訪問客などは不快に感じることがあります。生活空間の臭いは、消臭効果のある壁材、珪藻土やセラミックタイルなどを使用することで改善できる場合があります。珪藻土は傷つきやすく、汚れも落ちにくいのですが、部分的であれば自分で補修することができます。セラミックタイルは汚れが落としにくいものもあり、事前によく確認しましょう。汚れが落ちにくい壁材なので、ペットの体が触れないように、一定の高さより上に張るようにします。壁の低い位置はペットが触れてもいいように汚れや傷に強い壁材にしましょう。部分ごとに張り替えても問題ないように、あらかじめツートーンのデザインにするのもよいでしょう。
- ◆壁の汚れ防止
壁クロスには、特殊な加工をすることで表面を強化した「表面強化壁紙」があります。犬や猫などの爪による傷にも効果があり、汚れが落ちやすく、常に清潔な環境がキープできます。
- ◆ペット用出入り口
ペットが部屋を自由に歩き回れるよう、扉に取り付けできる小さなペット用出入り口が販売されています。ペット用出入り口を設ける際には、どの範囲でペットと生活していくのかを考えて配置しましょう。
これらは専有部のリフォームですが、組合への届け出が必要となる場合もあるので注意が必要です。ペット飼育細則を守り、他の居住者と良好な関係を築きましょう。