マンションで暮らしていると気になるのが生活音。騒音トラブルを避けるためにも、各戸でできる騒音・防音対策を紹介します。
- ■階下への配慮
子どもの足音は騒音トラブルの原因の一つとされます。しかし子どもの全ての行動を制限するのは不可能です。比較的すぐできる対策として、クッション性が高く、音を和らげる効果がある防音マットや防音カーペットを使うのがおすすめです。この二つは併用すると、より高い防音性能が期待できます。
もっと高い効果を求めるのなら、フローリングを遮音性の高いものに変更する方法があります。フローリングの遮音性能は「L値」という数値で表現されます。この数値が小さいほど「遮音性」が高くなります。マンションでは階下への配慮として「L値」を管理規約で定めている場合もありますので、事前の確認が必要です。
- ■周囲の部屋に音を漏らさない配慮
家具の配置や吸音材の貼り付けは、自分の住戸の生活音を周囲に漏らさないための防音対策として効果があります。テレビの音は振動として壁伝いに聞こえてしまうので、壁から離して設置するのも有効です。
- ■外部からの騒音を防ぐ
電車や車の騒音は、窓からの透過が最も大きいといえます。そこで窓に防音カーテンを設置してはいかがでしょうか。防音カーテンは遮熱性能も兼ね備えているので、夏場の冷房費の節減効果も期待できます。
マンションの生活環境に対する性能は近年すばらしく進歩しています。しかし、壁や柱、梁などは近隣住戸と共用しており、その干渉を完全に断つことは不可能です。共同住宅である以上は複数の世帯の集合体ですから、各戸が独自の居住空間であるといえども、上下、左右の方に迷惑を掛けていないかという配慮の気持ちは、マナーとして持っておきたいものです。