マンションの浴室で最も多く使われている工法はユニット工法です。工場で加工した各パーツを現場で組み立てる工法で、ユニットバス、システムバスと呼ばれています。水漏れの心配が少ない、断熱性が高い、工期が短い、リフォーム費用が安いなどが特長です。
下地に防水加工を施しタイルを張り浴槽を設置する在来工法に比べ、ユニットバスは自由度が低いとされていましたが、最近は選択肢が広がっています。浴槽の素材(FRP、人造大理石、ホーロー、ステンレスなど)、浴槽の形状、壁のパネルの色などを選ぶことができます。
また、さまざまなオプション機能を付けることができます。機能によっては後付けが可能なものもあります。近年は快適性・省エネ性を重視した機能が人気です。人気の機能をいくつか紹介します。
◆高断熱浴槽:お湯が冷めにくく、光熱費の節約に効果的
◆浴室暖房乾燥機:冬場の寒さ対策や洗濯物の乾燥に便利
◆ジェットバス・ミストサウナ:リラックス効果や血行促進が期待できる
◆浴室テレビ・スピーカー:バスタイムを楽しいひとときに
床の段差解消や手すりの設置など、バリアフリー仕様にすることもできます。
浴室に窓がある場合、窓は共用部分となるため、ふさいだりすることはできません。
リフォームをする場合は、あらかじめ仕様書や工程表を添えて届出書を提出し、管理組合の承認を得る必要があります。マンションの浴室リフォームの施工実績が豊富な会社に、管理組合の管理規約や細則を伝え、仕様書などを作ってもらうとよいでしょう。
浴室暖房乾燥機、浴室テレビなどが設置されている
2025年10月掲載
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