玄関のたたきに使われる床材はタイル、モルタルなどがありますが、高級感を出したい場合は天然石がおすすめです。石ならではの独特の風合いや重厚感があります。大理石、砂岩、花崗岩(御影石)などが床材としてよく用いられます。それぞれの特徴を紹介します
大理石はマーブル模様と美しい光沢が特徴です。柔らかい材質のため傷が付きやすいです。酸に弱いため、酸性の液体には注意が必要です。
砂岩はマットな質感が魅力的です。酸にも強く、耐火性に優れていますが、汚れがつきやすいです。強度のあるコーティング剤で保護する必要があります。
花崗岩(御影石)は大理石より強度に優れ耐久性がありますが、それゆえ加工がしにくく、加工費用が高くなります。大理石同様、酸に弱いです。
切り出した天然石はさまざまな方法で表面を仕上げます。同じ石でも仕上げ方によって表情が大きく変わります。
鏡のように反射するまで磨く「本磨き」、表面に光沢があまり出ないように磨く「水磨き」、のこ目を消す程度まで磨く「粗磨き」、火を当てて表面に凹凸をつくる「ジェットバーナー」などがあります。「本磨き」は表面が滑らかで光沢が美しいですが、ぬれると滑りやすいため注意が必要です。「ジェットバーナー」は色合いが少し変わるものの、表面に凹凸があり、滑りにくいという特徴があります。
たたきだけでなく、巾木や上がり框(かまち)といった床材端部も天然石にすると、さらに高級感が出ておすすめです。同じ種類の石だと統一感が生まれます。たたきと異なる種類や、同じ種類で異なる仕上げにするのもおしゃれです。
カタログだけではイメージがつかみにくいため、建材メーカーのショールームで実物を確認することをおすすめします。
リフォームを行う際は、管理組合への届け出などが必要です。事前に管理会社に確認しましょう。
花崗岩を使った玄関
2024年10月掲載
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