近年、洋室でも和のテイストを取り入れることができると、障子を採用する方が増えています。
障子は種類が豊富で、組子の配置や、ガラス・板との組み合わせで異なります。
いくつか紹介します。よく見かけるものは「荒組障子」と呼ばれています。荒組障子の縦の組子はそのままで、横の組子の間隔を狭くした「横組障子」や、さらに狭くした「横繁障子」があります。同様に、縦の組子の間隔を狭めた「縦繁障子」もあります。組子の間隔で印象が大きく異なります。
また建具の全面に障子紙が張られた「水腰障子」、下部に腰板を付けた「腰付き障子」、障子の下半分にガラスをはめた「雪見障子」、一部分を開閉できる小障子を合わせた「猫間障子」などもあります。障子を使用する部屋の目的などに合わせて選びましょう。
障子のメリットは、部屋に柔らかな光が入り、部屋を均一に明るくすることや、採光を確保しつつも外からの視線を遮断することができることです。障子紙に使われる和紙は湿度が高い時には湿気を吸収し、低い時には湿気を放出するため、調湿効果も期待できます。光が入り込み、組子が影となって浮かび上がる雰囲気のある空間をつくることもできます。
デメリットは、障子紙が破れやすく張り替えが面倒であることや、組子にほこりがたまりやすいことが挙げられます。紫外線の影響で色あせもしやすいです。
最近はこれらを解消した障子紙が開発されています。破れにくい加工を施したもの、UVカット加工を施したものなどがあります。また、柄や色が豊富で、好みにあった障子紙を選ぶこともできます。
また障子ではありませんが、障子風の窓ガラスもあります。内窓として使用すれば採光を確保しつつも、高い断熱効果が期待できます。和紙の温かみは失われますが、メンテナンスがしやすいです。内窓のリフォームは管理組合への申請が必要なため、事前に管理会社へ相談すると良いでしょう。
障子の種類
2023年9月掲載
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