室内空間における色がもたらす効果について紹介します。効果は大きく分けて2つあります。作業に集中できる、元気が出るなどの「心理的効果」と、部屋を広く感じさせるなどの「視覚的効果」です。
色にどのような心理的・視覚的な効果があるかを知り、リフォームの際に上手に取り入れることが大切です。
一般的に、暖色系は温もりを感じさせ、体温を上昇させる効果があるといわれています。反対に寒色系は涼しさを感じさせ、体温を下げる効果があるといわれています。また同じ色でも明度と彩度によって与える印象が大きく変わります。色ごとの特徴を紹介します。
【白】
清潔感があり、光を反射するため部屋が明るく広く見えます。一般的に壁や天井に白系が多いのはこのためです。その半面、明る過ぎると緊張感を生み出しやすいため、インテリアなどで他の色をプラスしましょう。
【青などの寒色系】
心を落ち着かせる作用の強い色ですが、寒さを感じさせる色でもあります。陽当たりの悪い部屋や北向きの部屋の場合には、寒色系の色が占める面積を小さくするなど配慮をしましょう。
【赤や黄色、オレンジなどの暖色系】
料理をおいしく見せてくれるため、キッチンやダイニングによく使われます。意欲的、活動的にする効果もあり、子ども部屋のインテリアなどに使用するのもおすすめの色です。
【グレー】
白や黒のように「無彩色」に分類されます。とても使いやすい色でナチュラルにもシックな雰囲気にも仕上げることができます。
【黒】
重厚感や高級感が出ますが、その半面、圧迫感を与え、部屋を狭く感じさせることがあります。アクセントとして取り入れたい色です。
また部屋全体の配色を考えることも大切です。例えば白をベースとした部屋に、アクセントとして取り入れるインテリアの色が黄色の場合は、明るく華やかな印象を与えます。黒のインテリアの場合はモノトーンの落ち着いた印象の部屋になります。このように配色次第で、部屋の印象は大きく異なります。部屋のテーマや、色の効果を考えながら、部屋全体の配色を考えていきましょう。
モノトーンの配色で落ち着いた印象の部屋
白と薄い黄色が明るく、やわらかい印象
2022年2月掲載
Wendyは分譲マンションを対象としたフリーペーパー(無料紙)です。
定期発送をお申込みいただくと、1年間、ご自宅のポストに毎月無料でお届けします。
月刊ウェンディに関すること、マンション管理に関するお問い合わせはこちらから