浦和コーポラス(さいたま市)
- 建築概要
昭和46年5月竣工
鉄骨ALC造
地上7階建
総戸数 144戸
さいたま市
事業主 ニチモ株式会社
マンション購入まで
大学卒業後、大手の建設会社で働いていましたが、33年前に地場のある建設会社から引き抜きの誘いを受けました。その時に、条件として、車と住居を提供すると言われ、紹介されたのがこのマンションでした。JR北浦和駅から近く交通の便が良く、マンションの隣は県立浦和高校という閑静な文教地区にある当マンションがとても気に入り、入社することにしました。ですから入社の決め手がこのマンションといっても過言ではありませんね。そういった経緯で20年近く社宅として入居していましたが、その会社を2011年に円満退社し、起業しました。その際に、このマンションには愛着があり別の場所に移る気にはなれなかったため、会社から買い取ることにしました。そこで、晴れて区分所有者になったわけです。
マンションの気に入っているところ
娘は通学圏内にある県立浦和西高校に通っていましたが、やはり文教地区だということが気に入っています。居住者の方は子どもさんの教育に熱心な方が多いです。
マンション自体は、もう築50年目ですので、さすがにところどころの傷みはありますが、それでもきちんと修繕を行ってきましたので生活に支障がでるような問題はありません。
理事長として
当マンションは、賃借人も理事会役員になることが可能です。賃借人の方は、若い方が多く、その力を生かそうということです。
私も20年近くは占有者でしたが、この間に3回ほど理事を経験しました。そして区分所有者になってからは、昨年度は副理事長、本年度は理事長をさせていただいています。当マンションは144戸あり、役員も10名おりますが、男性は3名ほどです。女性のパワーに頼って理事会の運営を行っております。細かいところまで目が行き届くことが多く、さまざまな鋭い指摘を頂いております。
私は、1級土木施工管理技士という国家資格を持っており、さまざまな工事を施工してきました。マンションで行う工事の技術的な面について役員の方々にお話しすることができます。経験を生かして、理事会運営のサポートをしています。
新しい理事会運営
コロナ禍を契機に、管理会社である合人社からの提案もあり、私が理事長に就任してからは書面を活用した理事会運営を積極的に行っています。今期実施した3回の理事会の内、集会を実施したのは最初の1回だけで、直近2回は書面を活用し、議論を進めています。
議案についての質問や意見がある場合は、書面に記入して頂くようにし、決議の際は賛成・反対・理事長一任を選べるようにしていますので、「書面を活用した理事会」でも集会と同じように機能しています。質問や決議事項の回答書は、私のポストに投函して頂き、私が全員の意思を確認してから、合人社のフロント担当に渡しています。その後、合人社で理事会役員間確認記録という書面を作成して頂き、各戸回覧をしています。
決まった時間に集まる必要もなく、役員の方が都合の良い時間に書類を読むことができ、良い循環になっているように思います。
今後の取り組み
高齢化による、役員の成り手不足は、深刻な問題です。今期は、現在の輪番制を再検討し、公平に役員を担う方策を模索しております。
50期を迎えてサッシ等の傷みが目立ち始めています。今期はサッシの戸車の一斉交換を行うよう準備しています。
また、かつては子どもたちの遊び場だった「砂場」も現在は猫のトイレと化しています。私の得意分野でもありますので、砂場を撤去し、バイク置き場を砂場があった場所に移動させて、来客用の駐車場スペースを新たに作るなどの中庭全体のレイアウト変更も提案していきたいと思っています。
プロフィール
2021年6月掲載
- 白枝 裕司さん 59才
(しろえだ ゆうじ) シロエダ工業代表。趣味は運動やスポーツ観戦。大の巨人ファン。かつては野球チームをつくっていたこともある。会社員時代は、月に3回はゴルフをプレーしていた。子どもは独立し、現在は妻と2人暮らし。
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