グローバル宝塚小浜(兵庫県宝塚市)
- 建築概要
平成13年3月竣工
鉄筋コンクリート造
地上5階
[総戸数]22戸
兵庫県宝塚市
[事業主]中川工務店
理事長になられた際のお話をお聞かせください。
多くのマンションがそうだと思いますが、当マンションも役員は各戸輪番制です。役員5名の中から、話の流れで私が理事長を担当することになりました。
当管理組合としてはいろいろと検討事項の残件があることを小耳に挟んでおり、『大変そうだな』と正直思っておりましたし、平日、休日問わず多忙な私を気遣う妻からも、『理事長にはならないようにね』と念を押されていたのですが(笑)。
マンション購入についてのお話をお聞かせください。
結婚を機にマンション購入を考え、会社から自転車で通勤したいということで、会社から5kmぐらいの範囲で検討していました。
当マンションは、上記条件を満たすとともに、市役所、郵便局、宝塚市スポーツセンター、JRや阪急の駅などからも近く、利便性が良いこともあり決めました。また、宝塚ICから車で1分足らずの距離にあり、帰省時や旅行時には重宝しています。宝塚市スポーツセンターには、バーベキュー施設があり、よく仲間うちで利用しています。
当マンションの駐車場は、戸数分ないということで、くじ引きでの決定でした。私の人生の中で、もっとも緊張したくじ引きだったと思います。当日の運勢で、私より妻の運気の方が良かったので、妻にくじを引いてもらいました。その甲斐あって、当たりくじを引くことができました。
お部屋で気に入っているところは?
熱効率が良く、冬でも少しの暖房でとても暖かく暮らせます。また、南側に武庫川があることで、南向きのバルコニー側は、大きく開けており、日当たりがとても良いことも気に入っています。同様に、風通しも非常に良く気に入っています。
春になると、窓から武庫川に沿った桜並木を眺めることができ、とても癒されます。また、夏は、宝塚市の武庫川観光ダム一帯で、2日間行われる花火大会(大正5年から80年余にわたって開催されている恒例行事)が、マンションから眺めることもできます。
最近、組合で取り組んでいることや解決されたことはありますか?
初回理事会(役員選出前)の折、理事長の役割を伺ったときに、不必要に負荷が集中していると感じたので、自治会(窓口)担当や、市民大清掃などの各分担の見直しを提案し、役員の賛同を得て改定いたしました。
その後、管理組合をより円滑に運営するため、管理会社との密なやり取りを心掛けるとともに、管理会社担当者の方にご協力いただき、体制を整えました。管理会社担当者の方には、いろいろと無理難題を言ってきたかもしれませんが、嫌な顔ひとつせず、ひとつひとつ対応していただいたことに感謝しています。
理事会については、過去、年間2、3回であったのを毎月開催とし、議論の場を増やすとともに、かねてより、残件となっていたさまざまな問題と向き合いました。また随時、新たな問題提起も行い、より良いマンションライフを実現すべく鋭意努力しています。
ここ最近は、防犯についてさらなる強化を検討中です。各戸での意識の向上はもちろん、最小限の支出で大きな防犯効果を得られるよう、各方面から情報を収集するとともに、当マンションでの最適な防犯システムの検討を行っています。
マンション周辺の環境紹介をお願いします。
北摂連山を背景に、宝塚からの緑の住宅街に沿って悠々と流れる武庫川。その河畔の静けさに包まれた小浜界隈は、都心の喧噪からほどよい距離を置いた安らかに暮らせる街です。
小浜は、明応年間(1492~1500)に真宗寺院・毫摂寺の寺内町として成立したところで、自然の要害としての地形を利用した近畿一円の真宗寺院と立地を共有しています。戦国時代の終わりごろには、豊臣秀吉や秀継が有馬入湯の折、立ち寄ったという伝承もあり、その際、名水「玉の井」から汲んだ水で千利休に茶をたてさせ、喫茶を楽しんだという口伝も残っています。その後、江戸時代には、小浜が交通の要衝であるところから、幕府の庇護を受けて栄え、宿場町「小浜宿」として、旅籠・脇本陣・木賃宿や、商家・馬借・芝居小屋などが軒を連ね、大変にぎわっていました。また、酒造りの技術を持った場所であり、井原西鶴の『日本永代蔵』にもこの酒造流儀が「小浜流」として紹介されています。
さらに、小浜は腕の良い大工や左官のたくさんいた町として知られ、大工組「小浜組」を結成したり、難波御堂別院の建築や、京都御所の蛤御門の修理などで活躍した大工の棟梁などがいました。この小浜宿一帯には当時の町家や首地蔵、小浜出身の力士谷風岩五郎の墓などが残されています。平成6年には、この小浜に宝塚市立小浜宿資料館が設置され、小浜地域の歴史や民族資料を保存し、紹介する施設となっています。
プロフィール
2007年2月掲載
- 高野 賢一さん 39才
(たかの けんいち) エンジニアで半導体の開発をしている。 趣味は、フルコンタクト空手(歴20年弱)。現在も、老体に鞭打ってけいこをしている。また、バスケットもやっており、『伊丹瑞ヶ池バスケットボール協会IZBBA』の代表兼理事長。22チームが所属する私設リーグを運営し、バスケを楽しんでいる。そのほか、アウトドア、スキー、旅行も。 妻と2人暮らし。
(無断転載禁ず)