プラザ仙台(仙台市)
- 建築概要
- 昭和47年8月竣工
鉄骨鉄筋コンクリート造
地上12階、地下1階建
[総戸数]65戸
仙台市- 昭和47年8月竣工
管理会社変更の際のお話をお聞かせください。
当マンションは仙台で最も早期に建てられたマンションのうちの一つで、老舗旅館の地所を活用して建てられました。設立当初は販売に関わった不動産会社が管理していたようですが、管理組合の法人化とともに、建物清掃機能を有する管理会社に変更しました。
近年に至りさまざまなタイプの管理会社が活動するようになった中で、数年前から理事の間で新しい管理会社に切り替えるべきではないかとの認識が強まりました。近隣のマンションの管理状況や管理会社ランキングなどをもとに、いくつかの候補を選定しました。それぞれの会社とのヒアリングを通じて、管理機能に特化した管理会社で、最もプレゼンテーションが腑に落ちた合人社に管理を委託することにしました。
理事長になられた際のお話をお聞かせください。
平成14年、東京での暮らしを終えて郷里に戻り、当マンションに居住するようになりました。理事の一員となり、その後副理事長を経て平成19年頃に理事長に就任しました。
理事長就任後は、エレベーターの改修、東日本大震災による被災の大規模修繕、民泊問題、そして管理会社変更などを乗り切ってきました。
マンション購入についてのお話をお聞かせください。
昭和55年に父が亡くなり、相続整理の一環として母と弟の居住をマンションにすべく、いくつかの物件を検討しました。当時母が茶道教授をしていたので、そのためのスペースが確保できるか、交通の便はどうかを中心に見て回りました。当マンションは明治末期に曽祖父が神官を務めた神宮の近くで、何かしらのご縁があったのだろうと思います。
入居されてからリフォームしたところがありましたらお聞かせください。
平成14年、帰郷にあたり居住室のフルリフォームを行いました。ここは何よりも眺望に優れ、100万都市の真っただ中にありながら、清流・広瀬川、青葉城跡や八木山、瑞鳳殿を望めます。加えて繁華街にも近く、仙台駅までも徒歩圏内です。この立地に愛着を持つ居住者が多く住んでいます。
マンションの共用部分、附属施設などで気に入っているところがありましたらお聞かせください。
入り口が全面ガラス張りになっています。防犯上おかしな動きがあればすべて外から見えるので意外と安全です。今後さらに防犯性を向上させるため入り口のオートロック化が課題になっています。
最近、組合で取り組んでいることや解決されたこと、課題などがありましたら、お聞かせください。
現在最大の課題は排水管の更新と、建物全体の耐震性の強化です。建設年代の割にはしっかり建築されており、宮城県沖地震、東日本大震災に耐えてきましたが、数値面からはさらなる補強が必要です。技術の進歩を見守りながら息長く検討を続けています。
管理規約・細則の見直しや、理事会の活性化、そして増える外部居住者とそれに伴う賃貸借への対応なども、さらに取り組まねばなりません。
また、当マンションは新設当時からの居住者も多く、御多分に漏れず高齢化の波が押し寄せており、なかなか新しい理事候補の手が上がりません。巷間では、長年ひとりで理事長を続ける弊害も広く指摘されていますので、いろいろ問題はあるものの輪番制の導入を再検討する時期に差し掛かっていると考えています。
マンション周辺の環境紹介をお願いします。
当マンションのある片平地区は広瀬川が削り出した河岸段丘の上に立地し、上級武士の屋敷街でした。現在は仙台高等裁判所や仙台地方検察庁、片平丁小学校、東北大学などの公的機関のある静かで便利な文教地区です。
マンションの南側は広瀬川、評定河原野球場・庭球場などがあり四季折々に美しい表情を見せてくれます。
プロフィール
2020年6月掲載
- 清水 廣行さん 78才
(しみず ひろゆき) 学士会および東北大学萩友会の代議員、東北大学法学部同窓会事務局長を務める。妻と二人暮らし。
趣味は読書、合唱、散策、音楽鑑賞、美術鑑賞。
(無断転載禁ず)