ドゥペール・ワコー下郡(大分市)
- 建築概要
- 平成5年7月竣工
鉄筋コンクリート造
地上6階建・塔屋1棟
[総戸数]16戸
大分県大分市
[事業主]和光住研(株)- 平成5年7月竣工
管理会社変更の経緯は?
当マンションは創設以来毎年、輪番制で理事長を選任しています。昨年春、当初から管理業務を委託していた管理会社に対する信用不安と組織変更などが発生したので、よい機会と考え、管理会社の見直しと変更を行いました。当時の見直しのスケジュールとしては、
- 1、現行会社も含め3社の候補会社を選定
- 2、現在の問題点、システムの見直し、新規提案、管理業務費の見積などの提出
- 3、各社の長所、メリットを分析した上で標準仕様を決定
- 4、最終価格調整
- 5、総会決議と承認
といった流れで行い、決定しました。
私どもが常々前管理会社に感じていたことは、デベロッパーと管理会社が同一会社でしたので、管理業務受託は当たり前、問題点はできるだけ先送り、費用負担の少ない営繕業務を行う、実務は全て外注業者に任せる、というようなスタンスだったことです。これに対して大変不満を持っていましたので、今後は住人の立場にたった満足のいく管理業務を提供していただけるものと期待しています。さらに、私たち住人は完成した状態でマンションを購入しますので、建設時の諸事情はほとんど関知していませんので(内装、インテリア、装備などを除く)、完成品の建物本体の良否については知る由もありません。ですから余計に建物の維持管理と構造的特徴については客観的に判断できる組織と体制が必要だと思います。そういう点で、合人社計画研究所は管理業務の専門会社であり第3者的判断に基づいた提案と業務を提供していただけるものと信じています。
40年、50年と住めるマンションを目指して今からその準備を始めることができれば幸いです。特に地震対策は、今後の重要な課題ではないでしょうか。
マンション購入の決め手は?
まず市中心部への交通が便利であることがあげられます。それから余裕のあるバルコニーが南北両面にあり、門扉がある玄関とエントランスがあるという点、最後に住環境がよいという点が決め手になりました。
お部屋のバリアフリー化をお考えだとか。
近い将来にはバリアフリー化をしたいと思っています。というのは、ある日年老いた義母が遊びに来て入浴をしたときにバスタブの高さに困ったと言われました。
同様に小さな子どもたちも自力では入れませんし、逆に浴槽に落ちたら大変です。健常者には分からないバリアがいたるところにあり、将来を考えれば絶対に必要だと考えています。同時に床暖房もできればよいかなと思っています。また隙間空間を100%有効に使いたいのですが、市販の家具では到底無理だと思いますので、箪笥類を整理して天井から床まで使い勝手のよい収納家具を造作したいと思っています。
リフォームされたところはございますか?
家族構成が年々変化しますので、それに併せて洋室2間を改装しました。隣合せの洋室の壁を取り払いワンルームに自分で改装しました。広くなり大変便利で重宝しています。また2つの洋室にあった押入れの観音開き戸2ヵ所をスライド式のドアに変更しました。狭いマンション室内では、扇状に開くスペースがもったいないと思いました。直したい所やリフォームした所については購入時にもっと研究すべきだったと反省していますが、むしろ今後の手作り工作の楽しみにしたいと思っています。
管理組合で最近取り組んでいることは?
毎月1回理事会を開催しています。昨年マンション管理組合内に改修などに関する専門委員会を設立しました。
組合運営の重要ポイントは「住民の参加意欲の高揚が最大のポイントである」ことを知り、組合員各位にお願いした結果発足しました。ちょうど築後10年を経過し、改修工事の必要に迫られていたので本当によいタイミングでした。まず7名の委員は「住みやすく快適なマンションとして、しかも資産価値をできる限り落とさないように維持管理するためには今後どうするか」を話し合いました。そこでの重要なテーマは現行の管理会社を含め基本から見直すこととしました。従来の管理会社任せの体制からの大きな方向転換でしたが、幸い合人社計画研究所を選定でき、大変よかったと信じております。
現在は建物診断をしていただいた結果を基に、緊急に修理が必要な箇所が数ヵ所発見されましたので、修理内容の検討と見積をお願い中です。引き続き長期の修繕計画及び資金計画、修繕積立金の改定などの提案を願うこととしております。
マンション周辺の環境紹介をお願いします。
大分市の人口は平成15年12月現在44万4000人です。瀬戸内海気候の恩恵を受けて大変温暖で積雪を見ることはめったにありません。東九州の玄関口として戦国時代は大友宗麟に代表される南蛮貿易の中心地として栄えました。その大分市の東部を流れる大分川を挟んで市中心部までは直線で2.8km、車で10 分の距離に当マンションは位置しています。南方には大分自動車道米良ICがわずか7分の距離にあり、一昨年ワールドカップサッカーを開催したビッグアイもその近くです。大分トリニータが幸い一部リーグ残留しましたし、U-23のFW高松大樹選手もオリンピックに向けてがんばっていますので、ますますサッカー人気は上昇することでしょう。大分市民は是が非でもメダルを下げた高松選手を見たいものだと声援をしているところです。
また、昨年土地区画整理が終了しましたので、新しい商業及び住宅地として繁栄することと思います。
プロフィール
2004年4月掲載
- 渡辺 修司さん 39才
((わたなべ しゅうじ)) ソフトウェアメーカーに勤務。ご家族は奥さまと3人のお嬢さまとの5人家族。
(無断転載禁ず)