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バルコニーの法令チェックポイント

マンションのリフォームでは、共用部分と専有部分の区分や共用部分の専用使用権など管理組合の規定に合ったリフォーム計画を立てる必要があります。部位によっては、さらに法令で定められた規定についても事前確認が必要な場合があります。

バルコニーは専用使用権が認められる共用部分ですが、消防法等の規定に基づき、避難器具の設置や避難経路の確保が定められている場合が多くあります。例えば、バルコニーの床にスノコを敷き詰めて避難ハッチをふさぐ、室外機の設置によりバルコニーの住戸間の隔て板が容易に破壊できなくなるなど、避難上の支障となる行為は禁止されています。その他、バルコニーを専用使用する上での禁則事項が、マンションごとに管理規約や使用細則で規定されていますので、事前に確認が必要です。

主なバルコニーの法令チェックポイントは次のとおりです。

(1)避難器具に関する基準(消防法)

〈注意点〉スノコなどで避難ハッチをふさがない。避難はしご(つり下げはしご)の使用方法を表示する標識を撤去したりしてはならない。

(2)避難経路の確保に関する基準(消防法)

〈注意点〉バルコニーの住戸間の隔て板が容易に破壊できるようにする。室外機やプランター、物干し台などは、避難上支障とならない位置にする。

(3)バルコニーの専用使用権など

〈注意点〉工作物の設置をしてはならない。外観変更をしてはならない。雨水ドレンの目詰まりによる漏水事故や落下物などの事故を防止するための規定を遵守する。

消防法の規定については、毎年実施される消防設備の法定点検でチェックされ、避難経路として問題があると判断された場合は、管轄の消防署より改善指示が入ります。リフォームを計画する際には、必ず事前に管理会社に相談し、確認をしておく必要があります。

2016年4月掲載

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