「高齢化社会」といわれ始めて久しく、バリアフリーという言葉も珍しくなくなってきました。そもそもバリアフリーとは、人が場所を移動するすべての場面で障害になる要素を取り除いて、健康な人はもちろん、体力の弱い人でも無理なく移動することができる環境をつくり上げることを目的にしています。そこでマンションのバリアフリーについて考えてみましょう。
マンションのバリアフリーは大きく分けて、「共用部」と「専有部」のバリアフリーに分けられます。「専有部」の使用者は所有者家族にほぼ限られ、「共用部」はすべての居住者が対象であるからです。少数でも不自由を感じている人の声があれば、皆で考えてみる必要があります。早い遅いの差こそあれ、誰もがやがて年を取ってゆくのですから。
具体的に対象個所を列挙すると、「共用部」ではアプローチの階段、玄関ホールの扉、エレベーター、避難設備などです。「専有部」では玄関の段差、廊下の幅、トイレ、洗面、浴室と各室の扉などです。
キーワードは「車椅子」「段差の解消」「手すり」です。来月から一つ一つ取り上げて詳しく述べていきます。
2011年4月掲載
Wendyは分譲マンションを対象としたフリーペーパー(無料紙)です。
定期発送をお申込みいただくと、1年間、ご自宅のポストに毎月無料でお届けします。
月刊ウェンディに関すること、マンション管理に関するお問い合わせはこちらから