マンションの価値は、立地条件や住戸の広さなど、変化させようのない条件もありますが、いかにして新築当時の美観や機能を維持していけるかで、大きく差が出てしまいます。
建物の維持には必ず費用が掛かります。個人住宅の場合は、自分の判断で、タイミングも修繕の内容も決めることができます。しかしマンションの場合、いろいろな価値観を持った人たちの集まりである管理組合で決めなければならないことを考えると、1つの結論に達するまでには相当な労力が必要です。
例えば、若い人たちは、インターネットの設備や宅配ボックスなどに関心が高いようですが、高齢の方は、そうした物よりバリアフリーやセキュリティーの方に関心がある、といった場合などです。
通常、マンションでは、新築時の状態を保つために大小の修繕工事を行いますが、新しいマンションでは、技術の進歩により新しい機能を備えた設備やセキュリティーも強化されている場合が多く、既存のマンションが相対的に陳腐化する傾向にあります。
将来的に永く住み続けたいマンションであるためには、時代のニーズに合った機能も必要になってきます。
例に挙げたインターネットや宅配ボックス、バリアフリー、セキュリティーなどは、いずれも多くの新しいマンションで、すでに取り入れられている設備であり、要望があれば一考の価値はあるでしょう。
2013年2月掲載
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