宅配ボックスは、配送業者が受取人不在の場合に、荷物を入れ、紙などで宅配ボックスに配達したことを知らせ、荷物を受け取れるロッカー型の設備のことです。
宅配ボックスの開錠方法は大きく分けて「機械式」と「コンピューター式」があります。機械式は配送業者が荷物を宅配ボックスに入れ、任意の暗証番号でロックをかけ、不在連絡票に暗証番号を記載し、ポストに投函します。受取人が帰宅後に暗証番号を確認し、宅配ボックスを開く仕組みです。電源が不要で、スペースがあれば設置できるため導入しやすいです。デメリットとしては、暗証番号の記載ミスや投函先まちがい、暗証番号の盗み見などのトラブルもありえます。
コンピューター式は受取人にあらかじめ配布されている操作キー(磁気カードや非接触キー)で宅配ボックスの開閉を行います。配送業者が暗証番号を入力する必要がないためトラブルの低減が期待できますが、電源の確保が必要となり、設置場所によっては電気配線工事が必要となることもあります。
なお、宅配ボックス設置の際には、消防法や火災予防条例などの規定で、避難経路の妨げにならないように必要な通路の幅を確保しなければならないので、事前によく確認が必要です。
最近の新築マンションの多くは当初より宅配ボックスが設置されています。昨今、ニュースなどで問題となっている配送業者の人手不足や交通渋滞の解消、二酸化炭素の排出を抑えるためなど、今後、さらに需要が増えると考えられます。
2018年1月掲載
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