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メンテナンスでアルミの寿命は延びる

孔食が目立つアルミ面格子
孔食が目立つアルミ面格子

アルミ製部分の孔食は白い
アルミ製部分の孔食は白い

上質でお気に入りの物を長く使うには、確かなメンテナンスが不可欠です。マンションの維持管理にも同じことがいえます。例を挙げると、鉄部材のさびは、初期段階に塗装して補修を行えば、長く美しく保つことができます。しかし放置すると、鉄の肉厚が薄くなり穴が開き、取り替えなくてはならないこともあります。

アルミの腐食は白く、点々状に粉が吹いたようになります。これは孔食(こうしょく)と呼ばれ、空気中の酸性を帯びた微粒子が少量の水分に溶けて、アルミに付着して起きます。

アルミのメンテナンスも、鉄と同様に塗装という方法も可能ですが、もっと簡易な方法でも行えます。アルミサッシやアルミの手すりをよく見ると、直接雨がかかる部分より、直接は雨には当たらないけれど、雨の跳ね返りで少しぬれる場所や霧や結露で湿る程度の場所の方が、孔食が多いのに気づくと思います。エントランスポーチの天井にアルミスパンドレルが張ってある場合などが代表的な例です。もうお気づきかとも思いますが、雨が直接かかる場所は、その雨が微粒子が洗い流すので腐食が起きにくいのです。逆に雨に洗われない場所は微粒子と水分がとどまるので、腐食が進行します。

ということは、人の手で微粒子を拭き取ってやれば、腐食は生じないのでアルミの耐久性は半永久的といえます。しかも、年に2〜3回水拭きするだけで効果があるそうです。

サッシの修繕は戸当たり70〜100万円位の費用がかかるといわれています。日ごろの心がけでサッシや手すりの寿命が延びるのであれば、何とかしたくなるのが人情です。試しに、まず自分の身の回りで試してみてはいかがでしょうか。

2014年4月掲載

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