マンションの廊下やバルコニーは共用部分です。そのため工事は個人では行わず、管理組合としての修繕工事の範囲に含まれます。その工事範囲内に私物はないのが原則ですが、実際は物であふれていることがよくあります。
バルコニーや廊下のアルコーヴ部分はいつも占用しているため、自由に使用できると勘違いして、たくさんの荷物を置いたり、棚や物置などを設置している人がいるのです。
バルコニーに置かれた私物が小物程度であれば室内に一時的に片づけることもできるでしょう。しかし、物置などは室内へ簡単に片づけることはできません。その片づけまで工事に含めると、費用も掛かりますし、不公平感も生じてきます。
また、マンションの場合、火災が発生したときに自宅の玄関側以外にも避難できるルートを確保できるように設計されています。
バルコニーの隣との仕切りにボードが使用されているのはそのためです。いざというときに仕切りを壊して、隣のバルコニーを通って避難するためです。
最近のマンションでは廊下の一部をアルコーヴとして、特定の住戸が占用する形式のものが増えています。しかしこのアルコーヴも火災の時に避難通路として使用できるようにしておかなければなりません。
荷物で埋まったアルコーヴ
2014年12月掲載
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