ハウステンボスヒルズⅠ(長崎県佐世保市)
- 建築概要
- 平成8年7月竣工
鉄骨鉄筋コンクリート造
地上12階建
[総戸数]85戸
長崎県佐世保市
[事業主]宅島建設- 平成8年7月竣工
管理会社変更の際のお話をお聞かせください。
ハウステンボスヒルズは平成8年に1号棟の入居が始まり、その後1年ごとに2~4号棟への入居がありました。当時の管理会社はハウステンボスの関係会社でしたが、16年6月、ハウステンボスの業務縮小に伴い、管理業務から撤退(17年3月)する旨の申し入れを受けました。
これを受けて、新管理会社に移行すべく、次の2点に留意し、業者を選定することにしました。
- (1)4棟一括発注することでスケールメリットを生かし、経費の圧縮を図る。
- (2)近い将来発生する大規模修繕工事に対し、計画段階、実施段階において適切なアドバイスを含め、頼れる業者であること。
候補業者提出の見積書などを検討し、プレゼンテーションを実施しました。
その結果、16年10月から合人社計画研究所に管理業務を委託することに決定しました。新管理会社との契約を急いだのは、年間100万円の管理費を減らすことができることからです。
理事長になられた際のお話をお聞かせください。
平成8年、ハウステンボスヒルズⅠの竣工と同時に入居しました。
ハウステンボスの開業に携わったこともあり、管理会社からの要請もあって理事長を引き受けました。現在14期に入っていますが、4、5期を除いて現職に従事しています。管理業務が初めての旧管理会社と共に、1から勉強しながら、1つ1つ懸案事項を処理しました。
マンション購入の際のお話をお聞かせください。
建設が計画されてすぐ、立地条件の良さもあり、迷うことなく購入を決めました。
申し込み当初は現在よりも小さめのところを希望していましたが、妻と一緒にモデルルームを見たときにそこが気に入り、グレードアップしました。
お部屋の中で気に入っているところ、工夫されたところはありますか。
東南全面にベランダとリビングルームがあり、朝日が部屋の奥まで入ります。また、部屋の中からハウステンボスと大村湾が一望できます。
入居時、ベランダはモルタルで段差もあったので、ハウステンボスと同じレンガを全面に敷きつめ、木製の花壇を設置して四季の花々を楽しんでいます。
マンションの共用部分で気に入っているところはありますか。
マンション玄関の車寄せが広く、屋根もあるので、雨の日には便利です。
また、共用通路に新たに防滑性塩ビ床シートが張られ、見た目もきれいで、歩きやすくなりました。
管理組合で取り組んでいることはありますか。
特筆すべきは第1回大規模修繕工事です。
平成20年6月の総会で大規模修繕計画に伴うコンサルタント契約締結について一任を受け、合人社計画研究所と契約を締結しました。
同年10月、管理組合役員を含めた大規模修繕委員会を立ち上げ、以後、具体的な策定を進めました。
翌年6月の総会で工事施工業者の承認ならびに完成保証および瑕疵保証などの代表者を合人社エンジニアリングとし、共同体制にて実施することと、工事に関わる費用を修繕積立金から支出することの承認を受けました。
21年9月から12月にかけて大規模修繕工事を実施しましたが、工事着工前の調査、診断も滞りなく行われました。工事着工後は、居住者に対する説明会、工事スケジュールの徹底、工事施工監理などが円滑に進み、ほぼスケジュール通り完了することができました。
修繕積立金については、当初は月平均2000円でしたが、計画をもとに見直した結果、16年に同7000円、19年に同9000円に増額しました。
そのほか、何でもお聞かせください。
昭和63年9月に、地縁、血縁もない当地に着任して以来21年になります。リゾート施設、ハウステンボスのプロジェクトに参画するためでした。この地を最後のすみかとして妻と二人で余生を送る所存です。現在は、ハウステンボスのボランティアグループの一員として、週2、3回園内のお客さまの案内を行っています。
マンション周辺の環境紹介をお願いします。
当マンションは佐世保市の南部、針尾島の高台にあります。眼下には広大なハウステンボスを収め、その向こうには風光明媚な大村湾が望めます。花と緑、水や風。自然の息吹とふれあえるところです。
プロフィール
2010年1月掲載
- 津村 信行さん 75才
(つむら のぶゆき) 元銀行員で、昭和63年9月にリゾート施設ハウステンボス建設のため出向、平成12年までハウステンボス関連会社役員を歴任。特技はゴルフ。趣味は囲碁が2段、麻雀、妻と一緒に詩吟・漢詩作りもする。妻と二人で住んでいるが、東京に長男、広島に次男、アメリカに長女がおり、孫も全員で6人。妻は民生委員をしており、詩吟・剣舞はコンクール全国大会出場レベル。写真は、奥様と詩吟大会会場にて。
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