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Mansion Reform

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マンションの屋根防水

 建物の屋根は勾配屋根と陸屋根に大別されます。勾配屋根の方が劣化しても水漏れしにくいのですが、管理やメンテナンス時に危険を伴うので敬遠されがちです。

 多くのマンションは陸屋根で、一部をルーフバルコニーや展望デッキとして利用する場合もあります。

 陸屋根の防水は、アスファルト防水、塗膜防水、シート防水の3種類に、材質によって大別されます。アスファルト防水の耐用年数は、露出防水で17年〜22年、非露出防水で20年〜32年といわれています。塗膜防水は施工厚とトップコート(保護塗装)の材質により変わりますが、2ミリ厚仕様で15年程度、3ミリ厚仕様で20年程度とされています。塩ビシート防水の場合は、耐用年数は15年〜20年とされています。

 シート防水の場合、既存のシートに新しいシートを接着させることができないので、固定用のディスク(塩ビ製)を新たに屋根スラブ(コンクリート床)にアンカーボルトで固定しなければなりません。このことにより、既存のシートを残してカバー工法で施工するには、2回の改修までが限度といわれています。その後は、既存の防水層を全部撤去して、新たに最初から防水の工事をすることになります。

 塗膜防水の場合は、既存の塗膜に表面処理を施した後に、新たな塗膜防水を施工することができるので、既存の防水層を撤去することなく数回の改修工事をすることができます。塗膜防水の場合、既存の塗膜は紫外線の影響で厚みも失われてしまっているので、新たに塗り重ねても高さの変化はあまりありません。

 一方、アスファルト防水の場合、既存の防水層の上に新しい防水層を密着施工できるので数回の改修工事が可能ですが、1回の改修ごとに10ミリ程度の高さが増してゆくので、立ち上がりの高さを確保することが必要です。

 各々の防水の種類により適した条件が違うので、その場所に適した防水を選ぶ必要があります。例えば、塗膜防水は設備や手すりの基礎などが存在して、複雑な形状の場合は他の防水方法と比べて、容易に防水膜を形成することができ、有利といえます。

 将来の改修のしやすさも考慮しながら、防水の種類も検討する必要があるといえます。