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MASAKIガラス工房代表/正来 美紀さん

MASAKIガラス工房代表/正来 美紀
「彼女がガラス細工で独立するまでの軌跡とは・・・」
Profile

正来 美紀/MASAKIガラス工房代表
1977年生まれ、26才。 金沢市在住ガラス工芸家。能登島ガラス工房での修行を経て2000年MASAKIガラス工房を設立。天橋立美術展で奨励賞を受賞。現在は北國文化センターでガラス工芸の講師としても活動中。



出来が悪かった学生時代

 学生時代から成績は常に下から3番目か4番目。私より成績の悪い人は登校拒否や、不良の人たち。いつもその人たちが更正せず学校に来ませんように、と祈る学生時代でした。そんな私の夢は自由に生きること、幸せを感じること

ガラスの曲線で中の水が奥深く見える「花池」

ガラスの曲線で中の
水が奥深く見える「花池」

物創りの楽しさ

 そんな私にただ1つできたことが、物を創るということでした。短大に入りデザインを学ぶにつれて、物を創り上げる楽しみを覚えました。そして物を創る会社の製造部に入って、商品の流れ作業だけではなく、商品を作り上げ、どのように消費者に届くかを学びました。その間の2年間、もし私ブランドを作ったときどのように消費者にお届けするべきかを考え、ついに会社を辞めることにしました。

ガラスと出会う

 独立しようと思ったものの、何を専門にするかには迷いがありました。やる以上は他に負けない商品を作らなければなりません。そこで、会社を辞める半年前から自分探しが始まりました。そして、ガラスにめぐり合いました。ガラスを商売に使えると思ったのは、第1に、専門知識がいるからやっている人が少ないこと。第2に、設備が必要なこと、第3に私がガラスを愛せたこと。  専門知識については、専門の学校に行き、住み込みで習いました。特殊な設備を持っているということは、教室を開くのにあたり、強い味方だと思いました。そして、愛する作品に囲まれて仕事をするということに強く魅力を感じ、設備をそろえるのに貯金を全て使い果たしました。

吸いこまれそうな青と緑のガラスでダイヤの輝きを再現したようなランプ

吸いこまれそうな青と緑の
ガラスでダイヤの輝きを
再現したようなランプ

独立まで

 しかし、商売の道は険しいものでした。22才の頭の悪そうな小娘を相手にはしてもらえません。とにかく賞をとって、作品力だけでも認めてもらおうと、片っ端から公募展に出展し、入選、賞をいただきました。次に問題なのは、どのようにしてお金を生み出すか。ただ賞に入ったからと言って自慢しているだけでは、お金は生み出せません。なら教室を開こう、これなら固定収入になる。アクセサリー商品は、お土産屋に委託販売しよう。こうして、何とか生活していけるようになりました。  ただ1年が過ぎたときにふと自分を振り返ってみると、私の将来、私の10年後を理想どおりに作り上げられるかに疑問を感じました。10年後にいたい私の場所は、「結婚して子どもがいて、仕事をしている。」「私ブランド『mikijapan』を確立している。」そのためには、もっと商品を磨かなければいけない。もっと多くの方々に見てもらって批判してもらわないと成長しない、と思いました。

充実した毎日

花のアクセサリー。桜のような花びらと中心の赤で目を引きます。

花のアクセサリー。
桜のような花びらと中心の赤で目を引きます。



 22才で商売を始め、26才を迎えようとしています。4年目に入ろうとしている最近では百貨店やギャラリーで個展を行っています。作品を販売する際に、私は作品に対する夢や希望をお客様にお話しさせていただいています。購入されたお客様から、すごく気に入っていますとお電話をいただいたり、地方からはるばる金沢の工房に来てくださる方もいらっしゃいます。  私が人生を楽しめる方法として選んだ道が、多くの方々を喜ばせることができる。そんな今の仕事ができる環境、出合いに心から感謝しています。そして、これからも喜んでいただける作品を創ることだけではなく、自分自身が楽しめる作品づくり、人生づくりをしていきたいと思います。



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