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本音のエッセイ

315号 生姜料理研究家 森島 土紀子さん

愛すべきダメな私を紹介します

生姜料理研究家 森島 土紀子さん

生姜料理研究家 森島 土紀子さん

森島 土紀子/生姜料理研究家

1953年生まれ。94年に「生姜料理しょうが」をスタート。しょうがを使ったメニューが評判となり、現在では、生姜料理専門店3店舗を経営。“元祖ジンジャラー”や“生姜の女神”の呼び名で著書をはじめ、テレビや雑誌などで幅広く活躍している。著書に『生姜三昧』(ブティック社) など多数。

 恥ずかしながら、愛すべきダメな私を紹介します。

 最近、初老です。と言うことが多くなりました。

 実は、昔からなのですが、頭の中のイメージで創りあげたものを、本番でリハーサルもせず挑むことがほとんどです。レシピ本の撮影のときも講演のときも。

 もちろん、終わった後の反省は半端なく、学習能力ないな私、と落ち込むことはいつものことです。そこで、初老ですのでごめんなさい。

 なんて!ありがたい逃げ道。少しだけ許される感じ。でも、お仕事としてはダメですよね!30歳若返りたいと懇願したくなるすてきなことに出くわすこともありますが、よくよくよーく考えると、濃厚な30年、山あり谷あり、探り探り頑張ってきました。つらいことも悲しいこともとんでもない失敗も、もうご勘弁!せっかく、初老ですのでごめんなさいの年になれたのに、なんてもったいないことを言ってんだ私。っと日々反省。

 還暦を超えて、楽しいことがますます増えてきたと思えます。悲しい別れもあります。

 でも、今までの自分のひらめきと思いつきを信じて突き進んできたことは、間違ってなかったと思いたい。そんなお年ごろになりました!

 よく、皆さまに聞かれるのが、森島さんにとってしょうがとは。

 心にも体にも欠かせない大事なもの。家族と同じレベル。

 程よくしょうがを入れることで、料理がよりおいしくなると気づいたのは、25年前です。しょうがをどっさり入れれば生姜料理、ではありません。しょうがは、コクとうま味を出す大事な調味料です。辛いだけでおいしくなければ、それは生姜料理ではありません。しょうがは、内臓を温めるとよくいわれていますが、冷たいしょうがは、体を冷やすといわれています。暑い夏こそしょうがです。冷房で冷えきったかわいそうな体に、ぜひおすすめするのは、生姜昆布茶。市販の昆布茶とすりおろし生姜にお湯を注ぐだけです。私は、毎朝毎夕飲んでます。

 今思うと、冷え性もなく更年期障害も気づかず過ごせたのは、しょうがのおかげなのかな。毎日が生姜生活です。

 乾燥させたしょうがの皮でアクセサリーを作り、店の行燈(あんどん)は、和紙と針金でしょうがの形です。私の3店舗の器も焼いてます。ランチが終わると陶芸部屋にこもる毎日。スタッフたちのエプロンも縫ってます。暮れに、私の店のスタッフたちに配るために、赤メガネのトコさんの格言カレンダーも書いてます。まったく、独りよがりの思いつきで、今日も忙しい1日が終わります。

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