マンション管理の基礎知識

管理組合と自治会

管理組合と自治会の相違点

 管理組合は、区分所有法で規定された組織で、建物およびその敷地や付属施設の管理、共同生活の秩序維持を目的としています。管理組合の構成員は区分所有者に限定されています。また、区分所有者は、管理組合の加入を拒否することができません。
 一方自治会は、親睦、災害対策、防犯・防火、交通安全、美化清掃、社会教育、文化・スポーツ活動などを通じて、地域のコミュニティーづくりをすることがその目的とされており、区分所有者に限らない地域の住民で組織されます。加入については本人の自由で、原則、任意加入です。
 本来、管理組合と自治会は目的が異なる組織で、その目的や機能を混同すると管理組合の運営に支障をきたす恐れがあり、分譲マンションの管理を適正に行うためには各組織の違いをよく理解しておかなければなりません。その理由の一つとして、区分所有法に基づく共用部分などの管理は管理組合でしか意思決定できないということがあります。自治会で管理に関する意思決定をしても法律上の効力は生じません。

コミュニティーのあり方

 管理組合は分譲マンションで最も重要な組織ですが、コミュニティー活動のすべてを担うことができないため、管理組合とは別に自治会組織が設立されることもあります。
 近隣を含めた居住者間の関係については、平成7年1月の阪神・淡路大震災をきっかけにして、地域におけるコミュニティーのあり方が問われています。分譲マンションにおいても例外ではなく、災害が生じた後の救援、復旧を円滑に行うためには、組合員などの自発的な協力が不可欠となります。また、防犯面でもコミュニティー活動の程度によってその効果に違いがあるといわれています。その意味で、管理組合や自治会が、それぞれの機能やネットワークを積極的に活用することは組合員などの連帯感を高めることに効果があり、「いざ」という時の相互協力の基盤になるものと思われます。


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