じぃじへ

私が子供のころは共働きの両親に寂しさも感じ、年頃もありあまり関わりがない親子だったかもしれません。 ばぁばに認知症の症状が出始め、じぃじはなかなか受け入れられず私を頼ってきましたね。そこから二人三脚でやってきて一緒に過ごすことが増えました。おもしろおかしく過ごしたことや一緒にお昼を食べたり、ほんとに他愛もない時間でした。なかなか素直に接せられていなかったかもしれないけど私の一番の理解者でなんとなく選ぶ物が、やっぱり親子だなと思う瞬間がたくさんありました。ばぁばが施設に入って私が施設に行けない時もよく行っていたと後から聞きました。俺のことわからないから行ってもしょうがないって言ってたのに。 ばぁばが亡くなって四十九日が終わった途端に今度はじぃじが病気になって入退院を繰り返してしまいましたね。届け物や先生との面談で何度も病院に行ったり。退院して自宅にいても今すぐ必要じゃないものばっかり頼んで!と忙しく買い物して届けて、の繰り返しに正直疲れていた私。だから最後に会った時、じぃじが機嫌が悪くて私もついついバタバタと帰ってきてしまいました。ほんとに後悔しています。きっと寂しくてあれこれ頼んだり顔出してほしかったんだよね。 毎週毎週会っていたからまだ亡くなってしまったことが受け入れられません。しばらくはダメだろうな…。でもじぃじのお仲間が会いにきてくれたり実家の片付けをしたり季節が変わってきて少しずつ新しい生活に向かっています。じぃじが亡くなって大変な時期に受験だった受験生(孫)は無事に行きたい高校に受かったよ。 病気はきっと辛かったでしょう。これからはあちらでばぁばとゆっくりしてください。私達を見守ってくれてると嬉しいです。ばぁばが一度も野球の試合を観に来れなかったからお空から観に来てよ。そして2人でまたあちこち旅行してのんびりしてほしいな。 最後に会った時にお互いいい顔じゃなかったこと、ほんとにごめんなさい。色々気掛かりがあったと思うけど私で出来ることはしっかりやるから安心してね。 ほんとにお疲れ様でした。



                                    娘より

 

まえへ もどる つぎへ