じいちゃんへ
最期に会った時が2歳ととても小さく、記憶にあまりあなたの顔がありません。
でも母さんに聞いたところ小さい頃会ったときは自分も病気で辛かっただろうに
優しく笑顔で接してくれたと聞きました。
その事実を聞いたとき自分がその時のことを覚えてないのが残念でした。
数日前にじいちゃんが亡くなったと知らせを受けたとき私はあまり感情を
もちませんでした。
でも、お別れするときにあなたの顔を見て、記憶はなくても、心が覚えているのか、
少し悲しいという気持ちが私の中に産まれました。
出来ることならば記憶にあるうちに会いたかったですが、
叶わない願いなのでこうして手紙を書いています。
長い間病気と闘って義足になっても我を貫いたじいちゃんはすごいと思います。
繰り返しになっちゃうけど、あまり顔を覚えてなくてごめんね。
闘病生活も疲れたよね。これからは天国でゆっくり羽をのばしてね。
そして、俺がやること全部やって天国に行ったときは今度こそ一緒にお話ししようね。
孫より。