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シュガーケーキクリエイター/田邉 美佐紀さん

田邉 美佐紀さん
「シュガークラフトの魅力」
Profile

田邉 美佐紀さん/シュガーケーキクリエイター
Mammy Sugar Art代表。米国製菓道具トップメーカーのウィルトン社の世界初の公認クラスを開講する。キリン午後の紅茶CM用ケーキ等難易度の高いアートワークもこなし、メディア業界内での知名度は高い。またファッション誌に掲載され、注目を浴びている。全国紙の取材やテレビ出演等自身への注目度も高い。
http://www.mammyhand.com


シュガークラフトとは

純白のウエディングケーキ
純白のウエディングケーキ

 世界で最も美しく、優雅なお菓子といわれる、シュガーケーキデコレーション。本来はシュガークラフトと呼ばれ、19世紀、ヴィクトリア女王とアルバート公の盛大な結婚式のために飾られた重さ300ポンド(約136キログラム)、円周3ヤード(約2.7メートル)の豪華なウエディングケーキから発展したといわれています。最近ではウィリアム王子とケイトさんの結婚式でも豪華なウエディングケーキが人々の目を楽しませてくれました。

 シュガークラフトとは、シュガーペーストと呼ばれる粘土状の砂糖やシュガーアイシングと呼ばれる液状の砂糖で、ケーキをデコレーションしていくことです。色付けは食用の色素を使い、好きな色に染めることができます。

 最近ではデコレーションだけにとどまらず、お城などの建造物を作ったりと、その楽しさは広がっています。

シュガークラフトの世界へ

 私がシュガークラフトを知ったのは、次女が生まれてすぐのころ。娘たちのためにステキなものを作ってあげたいなと漠然と思っていたところに、当時はまだそれほど知られていなかったシュガークラフトケーキを雑誌で見かけ、そのあまりのかわいさに魅了され、習い始めたのがきっかけでした。

 軽い気持ちで始めたものの、甘い匂いと柔らかな手触りのシュガーペーストから思いのままに作られる作品に感動し、さまざまな技法の奥深さにどんどんはまっていきました。

 私は子どもができてからお菓子作りに目覚めたような普通の主婦だったので、本のレシピとにらめっこしても失敗することも多く、世界に誇る日本のパティシエが作る市販のスイーツを差し置いて、人を感動させられるケーキを作るなんてことはできないとあきらめていました。

 それでも子どもたちの誕生日に喜んでもらいたいと、趣向を凝らして作ったシュガーケーキは、驚きや感嘆の声をもらうことができました。人を笑顔にし、感動を与えられるこのケーキをたくさんの人に知ってもらいたいと思い、一念発起、鍛錬を重ねて、教室を始めました。

 結婚して子育て真っ最中の時期からの遅いスタートでしたが、それを埋めるように寝る間も惜しんで常に手を動かしていました。そしてコンテストにチャレンジするようになると、受賞を目指す方々の高い意識やその豊富な経験に刺激を受け、より難易度の高いものを作ることに意識の全てが向くようになりました。

 しかし、人を笑顔にするケーキを知ってもらうという当初の目的から少し逸脱し始めていました。そんな時、アメリカでトップシェアを誇る製菓道具会社でケーキデコレーションのテクニックをトップの方から直接学ぶ機会に恵まれました。そこで個性をダイナミックに表現する楽しさを知りました。

 シュガークラフトももっと楽しみながら、自分の作りたいもの、素直にかわいいと思えるものを作ればいいんだ。そう気付いたら、すっと肩の荷が降りました。

 自分の目標への軌道修正をする機会にもなり、それからは、ケーキを見た人、もらった人の笑顔を想像し、自分が作りたいものを作ることで、私らしさが伝わる作品が増え、それを気に入ってくれた方が集まる、といううれしい連鎖が始まりました。少しずつシュガークラフトを知ってもらう機会も増えてきました。

 そして最近ではお菓子作りの固定概念にとらわれることなく、いろいろなことにチャレンジしています。それを通して注目してもらうことで、シュガークラフトを知ってもらえる機会になるからです。

新たなチャレンジ

帝国ホテルに飾られたマカロン2000個を使った巨大タワー 4メートルになるシュガークラフト製のドレス型モニュメント
帝国ホテルに飾られたマカロン2000個を使った巨大タワー 4メートルになるシュガークラフト製のドレス型モニュメント

 昨年末に教室スタッフ総動員で帝国ホテルアーケードに飾られるマカロンタワーを制作しました。2000個のシュガークラフト製のマカロンからなる高さ3.5メートルのマカロンタワー。全て砂糖で作られたということ、その大きさ、そしてマカロンというアイテムのかわいさに、たくさんの女性が歓喜の声を上げてくれました。「シュガークラフトって何?」「砂糖でこんなこともできるんだ」と興味を持ってもらえ、いろいろな角度からさまざまなモノに挑戦することで、もっとシュガークラフトを知っていただきたいという意欲が益々出てきました。

挑戦すること

お花をあしらったかわいらしいバースデーケーキ
お花をあしらったかわいらしいバースデーケーキ

 帝国ホテルアーケードのマカロンタワー制作以降、表参道ヒルズの4メートルのシュガークラフト製のモニュメントの制作など、大きなもの、ケーキとは少しかけ離れて見える制作物が続いていますが、今でも私の目標は日本中の家庭で記念日や誕生日などの大切な日をシュガークラフトで祝い、みんなを笑顔にさせ、ステキな思い出になるように、たくさんの方にシュガークラフトを知ってもらうことです。

 その架け橋として、「面白い」と感じたことは、どんなことでもチャレンジしてみたいです。できることへの限界のライン引きや固定概念は取り払いたいと常に思っています。

 また私の活動を通して、ぜひ伝えたいことがあります。現代の日本の女性たちは元気で、主婦の方でも何かをやってみたいとウズウズしている方が大勢います。

 何かをやってみたいと思った時に「遅い」ということはありません。いつから始めても、前向きに進んでいけば、想いが叶うということはたくさんあるということを知っていただきたいです。

 「願えば叶う」それが私のモットー。1人でも多くの方に笑顔をお届けできるように、これからもまい進していきたいと思っています。



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